金木犀

一閃

第1話

ひとり歩く 深い夜の道

風が金木犀の香を運ぶ

静かな月夜に佇む金木犀

風に金色こんじきの小さな花を踊らせ むせるような甘い香りをふりまいて

まだ観ぬ世界へといざない 人は 束の間 夢現ゆめうつつに 我を忘れる


金木犀が香る夜長の夢は

甘く切なく消えていく

暁鴉啼いて 時を知る

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金木犀 一閃 @tdngai1

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