第14話  女神様からのお知らせ

食事のあと2人ちょっと失礼しますと言って


それぞの部屋に行き10分程で帰ってきた。


僕はその間、コハクとユオときゃっきゃっして遊んでいた。



むふー。楽しい。思考は大人な部分はあるのだけどそれはなんか理解しようとしたり説明しようとした時にそういう風になるみたい。



それ以外はなんか2歳児です。



なにしてたの?って聞いたら自分用の簡単なお祈りセットみたいなのがあるらしい。


仏壇みたいな感じなのかな?



あ!それで思い出した!


“お供え祭壇”


僕が地上に降りたら一緒に送るって言ってたけど、どこにあるんだろ?



『ねえロブ。僕が現れた時に一緒になんか届いてなかった?』

『いえ、ニコ様とコハクとユオがお部屋のベッドの上に顕現されただけでした』

『あれー?そーなの?うーん』

『何かありましたか?』

『うーん女神様が僕用のお供え祭壇作って送ってくれるってゆってたの』



何か他にも武器とかなんとか最後叫んでたよな。無いのかなー。



もしかしてステータス見ればなんかわかるかな?



はっ!そ、そうだ!


せっかくステータスあるのに確認してなかった!バタバタし過ぎたせいだ。


ふふふ、行くぞ。






『ステータス!』








…………ええっ?





『えー!うわーっ!』



つい悲鳴。




ロブが焦るミレイも焦る




『ど。どうなさいました⁈大丈夫ですか!』

『う。うんー。ごめんねぇちょっとびっくりしただけー』


ふうーーーーっ


色々とやりすぎですよ女神様。



ステータスボード?って言うのかな?



なんか3枚くらい出てきたよ。そんでもってなんかびっしりだった。


ちょっと思ってたステータスと違うんですけど…

コハクとユオみたいなやつで良かったけどあれだけたくさんあると一枚で足りなかったのかな。


で、さっきからお知らせマークみたいなのが点滅してるボードがあるんだけどなんだろーこれ。



————————————————

【初期設定マニュアル】(ユニーク)


多くなり過ぎたスキルや魔法。魔術の属性振り分けに隠蔽対策。

神眼を使って詳細鑑定モード様のボード構築などあなたの思いのまま見やすく整理整頓してみましょう。


▼女神ユメリカからのお知らせ▼

こちらは一度きりの項目となっております。確認ボタンを押すと内容を受け取り次第この項目は消滅します。[確認する/また後で]

————————



ふうーーーーーー。


なんだそのユニークスキル!


で、女神様からのお知らせ?確認するのが怖いわ。


ちょっとソファで落ち着こう。



『ミレー、なんか飲み物ほしーなのー』

『はーい!』


ロブに

『ちょっと今からステータス確認して整理するからソファで作業するね』


『は。はあ。ステータスの整理?ですか』


『うん、なんかぼくがはじめての転生者でたくさんスキルとか能力とかくれたの。それが多すぎてステータスボードが何枚も出てくるの?で、それを整理整頓するスキルもくれて今からそれをちょっとやるの!』


『ステータスボードが何枚も?スキルを整理整頓するスキル?』


あ、ブツブツ言い出しちゃった。


それにしても僕がこんなに簡単に転生の事とかステータスの事を言うのにはちゃんと理由があって。


ロブとミレイは女神様から僕の事を引き受けた時に女神コイン貰ってるんだけど


それに僕に関して僕の許可なく他の人に伝えられないっていう”制約”が付いているらしい。


そんな事出来たんだ女神コイン。でもそうか女神が創るものだから神器ってなるよね。またはアーティファクト。



よし、心を落ち着け[確認する]をタップ


ヴゥン


おーう。またボード増えた。


——————————

【ニコ•レーガンへ】

ユメリカなのです!アルステルスはどうですか?楽しんでいますか?

今回は転生特典でお知らせを送っていますが今後このサービスは無いと思っていてください。



神託よりも上の女神による地上干渉になりますので。

ニコに作って送る祭壇や武器ユメリカが頑張って作ったアイテムはこのお知らせが消滅した後にニコの《インベントリ》に現れます。後ほど確認してね。



あと一緒に送った白黒ちゃん達がちゃんと顕現したら《女神コイン》を使ってリンクをしておいてね!


詳しくはステータスボードの

《女神コインセットアップ》を確認してね!


それで女神コインをちゃんと使える様になるのです。女神コインは一応神器になるのでニコなら大丈夫だと思うけど慎重に取り扱ってくださいね!


もう使ってるかもしれないけど《神眼》についても少し説明しておきます。ニコが知りたいと思いそこに知りたい対象があれば《神眼》で確認すれば知る事が出来ます。


なので「お宝はどこにありますか?」とか「あの人はどこにいますか?」なんて言うが居ない場合には発動しません。


また人物を鑑定してこの人は良い人ですか?悪い人ですか?というのにも対応しません。見方によって変わるからです。


ただニコに対して悪意や虚偽などの有無は分かる様になっています。その場合は鑑定ボードなどは出ずに魂に語りかけるので実際にそういう事があればすぐわかると思います。


《神眼》は簡単に言えば《魔眼》の最上級ユニークスキルなのです。

地上に存在するユニークスキルの《魔眼》も全て使えます。



え?それでは他の《魔眼》のユニークがただひとつじゃない詐欺じゃないか!と思ったニコさん。甘いのです。甘々なのです。


《神眼》はユニークスキル最上級、それはもはや《権能》に近いのです。なので他の《魔眼》の能力を使えるのです。正確には他の《魔眼》の上位を使っているのでユニーク詐欺ではないのです!


例えば《威圧の魔眼》でいうと《神眼》ではステータスに表記されない(極)がつくのです。

ex. 《威圧の魔眼(極)》


この様になるのです!しかし(極)を隠蔽しているのは神の力なのでニコの《神眼》でも見えないのです。



今回ユメリカが作ったアイテムも体格毎に扱える様に様々なサイズになっています。

頑張った物に至ってはサイズ調整付きのもあります。


ただちいさい時大きな力を持った武器などは危険なので今回のプレゼントセットに能力を抑える為の《女神コイン(銀)》がたくさん入れてあります。


こちらもステータスボード女神コインの方で確認してください。


あともし街などへ出掛ける時に白黒ちゃん達が誰かの鑑定などで不審に思われない様にしたい時は《女神コイン(銀)》とプレゼントの中入れてあるミスリル製のインゴッド


《想像で創造しよう•装飾アクセサリーキット》

こちらも普段は地上においそれと降ろせない物ですがアルステルス初転生特典です!


ニコが将来的にクラフトで似たようなな事は出来る可能性がありますがちいさい時は無理なので送っておきました。


こちらも貴重なのでニコと白黒ちゃん3人分だけです。

白黒ちゃんがどのような姿で顕現するか分からないのでこちらのキットを送りました。


基本能力に

•自動サイズ調整

•自動浄化(アクセサリのみ)

•腐敗耐性

•不壊耐性(大)※ドラゴンの爪の強度


ニコの《隠蔽》を付与した場合能力付与は残り2枠になります。

装飾の形には影響しません。



お供え祭壇なのですがニコが希望していた持ち運びサイズになっています。ニコの希望が反映されていると思います。


それでユメリカは嬉しくなり過ぎてニコのお家用のもう少し大きな祭壇も作ってしまったのです。


もし良かったら使用人たちと一緒に使って欲しいのです。決して甘味を要求しているのではないのです。たまにお供えしてくれたら嬉しいのです。


お家に関してもニコにお知らせしておくのです。ニコの今いるお家はユメリカ謹製なのです。

ニコの好きそうなやつが付けてあるのです。


〈マスタールーム〉


もちろん只の家主の部屋では有りません。


ニコに渡した

オリハルコン製の《女神コイン(虹)》と魂リンクした者にしか入れません。



将来的に部屋の改築や改造、クラフト関係の設備のアップグレード。様々な事がマスタールームで行えます。



ただし、マスタールームで色々な改造などをしようとしてもニコ自体のレベルや神力、改築改造に必要な素材など揃えないと操作出来ない宝の持ち腐れなのです。


そして勘違いしてはダメなのですよ?

マスタールームは監視機能はありません!ミレイちゃんのお部屋とかは覗けませんからね!


あとニコの能力や素材だけでもダメなのです。

お家を大切にしてもらいたいユメリカの願いがあるのです。そしてお家でもニコ達が健やかに楽しく幸せに過ごしてもらいたいという願いもあるのです。

マスタールームで何を操作するにはそれに見合った【OSP】が必要なのです。


あわせイントなのです!


これは狙って集めようとしても集められない仕様となっているのです。

もうそろそろ分かりますね?そう!魂が幸せを感じないとダメなのです。そしてお家自体も幸せ感知システムが構築されているのです。


この感知システムはニコがどんなに頑張っても介入出来ないのです。神の領域なのです!


なのでニコには普通に楽しんでくれたらいつの間にかポイントが貯まっているというダブルハッピーなのです!



このお知らせはそろそろ終わりです。内容を見返すならここでもう一度見返してください。


プレゼントした物には取扱説明書が付いているので使い方やメンテナンス方法はわかると思います。


ここまでしっかり確認しましたか?


ニコはあわてんぼうのうっかりさんなのでちょっと心配です。



それではこれで女神ユメリカからのお知らせは終了となります。


ニコの人生に祝福を。


アルステルス最高神

女神 ユメリカ



—————————————3.2.1



シュウゥゥゥ…



ボードは消滅した。


机に用意してくれてあったジュースを飲む。



りんごかな?おいしい。








ふうーーーーーーーーー。





『女神様やりすぎです!!』



思わず天に向かって叫んでいた。



2歳児の滑舌をちゃんと表現したならば



『めがみしゃみゃにゃりゅしゅぎでしゅ!』



ふうーーーー。



僕以外のみんなが心配そうに見ている。




それも仕方なかろう。



『ちょっと女神様からのプレゼントが多くてすごすぎでびっくりしたのです』


『は、はあそうでしたか』

『女神様からプレゼントを下賜されるなんてすごいことですね』


ミレイはそう言うがここまでもらうと笑ってしまう。



もう一口ジュースを飲む。



さすがに僕でももうわかる。



《インベントリ》の中も大量なんでしょ?



体格毎のって書いてありましたもんね?



普通なら数年毎の体格って思いますよね?



でもね?ユメリカ様ですよ?



ふうーーーー。



決意にも似たひと息




『インベントリ』





…………………






『やっぱりねーーーーーーーー!!!』








恐ろしい程の量だった。




この世界のインベントリ、枠があって仕切ってある。同じ物なら(2)とか表示される


例えば  ヒール草(2)とかね。


あ、あたまの中にね、ボードが浮かぶの。



任意で僕にだけ見える様にステータスボードみたいに出すことが出るの。



はぁー、有難いけど。やりすぎですよ。



なんですか、2歳男児用パンツ(500)




一年って360日ですよね?



どこぞのお貴族様でも毎日使い捨てしないでしょうよ。しても余るし。



ふう。



ステータス確認がもう大冒険な気分ですよ。




確認する事多すぎて冒険出来ませんよ。




自分が何が出来て何が出来ないか確認するのも一苦労になりそうだ。



いかん。



贅沢な悩みだ。驕らない様にせねば!




『にゃ〜ん』ふと隣にユオが来た。



可愛いな。と思った瞬間。



頭の中のインベントリのページが切り替わった。



【猫系動物•魔物の為のご飯とおやつ】




『…………』



まじかー。



そっと前世でいう、○ゃーるみたいなのを頭の中で取り出す様にイメージした。



シュンと手にはそれがあった。


【猫系みんな大好き、にゃーる!】




色々ダメだろーよ



こちらの世界に合わせているんだろう



ビニールでは無さそうな透明な袋



なんだろこれ。



ヴゥン


—————————

•ブルースライムシート(棒袋)


ブルースライムからドロップまたは死骸のゼリーから抽出、洗浄、加工した物

————



あー、知りたいってそういうことね。





ちょっと遠い目をしながら[にゃーる]を



開けてみる。





『にゃ!にゃーー!』



ペロペロペロペロムグムグ



凄い勢いだ。



変な物入って無いよね?



『きゅきゅー!きゅ!』



何かを講義する様にコハクがきた。




もう僕は驚かない。




すっとそれを読む



【狐系動物•魔物の為のご飯とおやつ】



やっぱりね!



驚かないよ。だってあるとおもったもん。




【狐系と言ったらやっぱりコレ、お揚げ】



あるんだ、お揚げ。




すっと取り出し千切ってコハクに与える



コハクはちいさいからね。




おう。両手で持ってモグモグ可愛いのう。




写真におさめたいぞ。




はっ!



ま、まさか?無いだろさすがに。















なかった。





ふうー。それでも万が一があるから焦った。




ちょっと疲れたのでインベントリ閉じようした時だった。




【精神疲労が溜まったあなにはこちら】


♦︎リラックスジュース•顆粒〈アポー味〉




 

『ミレーさーん、これおねがーい』




リラックスジュースをみんなで飲んだ。





ふう。
















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