第42話

翌日の土曜日。



私は昼頃まで身体全体がガタガタになって動けなかった。



甲斐甲斐しくお風呂へと運んでくれた旦那さまは、恥ずかしがる私を無視して一緒に入浴する。



「今日はゆっくり家で過ごして、明日千捺の実家に土産を届けに行こう」



やわやわと私の胸を後ろから弄びながら、昴さんは首筋に唇を這わせる。



それだけで身体が疼いてしまう。



身体の奥深くに潜んでいた女の本能に気付いてしまった私は、もう彼にされるがままだ。



そしてそれを求めている。



こんなにも彼へ身を委ねることに、なんの違和感もなくなるなんて、結婚前は考えもしなかった。



私って単純なのかもしれない。

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