06 新婚初夜

第26話

3時間に渡る2次会を終えて、私たちはホテルの部屋に戻った。



彼と初めて会った日から半年弱。



今日の挙式を迎えるまで、彼とはキスすらしない関係だった。



それなりの準備と覚悟を持ってお風呂を先にいただいたけれど、緊張がマックスでどうしていいのか困っている。



入れ代わりに昴さんがバスルームに消えると、私はドキドキを癒すように冷蔵庫から取り出したエビアンを流し込みながら窓辺に腰掛けて、眼下に広がる夜景を見つめていた。



朝早くから式場入りして準備して、怒濤のように14時間近くを過ごした私の身体はクタクタで、すぐにでも寝入ってしまいたいのが本音。



けれど今夜がいかに大切な夜かをわかっているから、なんとか窓辺に凭れ掛かって彼を待っていた。

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