06 新婚初夜
第26話
3時間に渡る2次会を終えて、私たちはホテルの部屋に戻った。
彼と初めて会った日から半年弱。
今日の挙式を迎えるまで、彼とはキスすらしない関係だった。
それなりの準備と覚悟を持ってお風呂を先にいただいたけれど、緊張がマックスでどうしていいのか困っている。
入れ代わりに昴さんがバスルームに消えると、私はドキドキを癒すように冷蔵庫から取り出したエビアンを流し込みながら窓辺に腰掛けて、眼下に広がる夜景を見つめていた。
朝早くから式場入りして準備して、怒濤のように14時間近くを過ごした私の身体はクタクタで、すぐにでも寝入ってしまいたいのが本音。
けれど今夜がいかに大切な夜かをわかっているから、なんとか窓辺に凭れ掛かって彼を待っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます