第23話

けれどこれには負のオプションも生まれたようで、彼の同僚だと挨拶に来た女性陣に背筋が凍るくらいに睨まれてしまった。



ある程度の予測はしていた。



昴さんはお見合いなんてしなくてもモテて当然の男性。



ただ結婚へのプロセスに、恋だの愛だのに回す時間がなかったと言うだけだ。



だから私じゃなくても、彼のお嫁さんになれたんだと思う。



そして私の旦那さんも、しかりだ。




たくさんの「おめでとう」の言葉に、結婚の重みを知る。



たくさんの「ありがとう」を返す度、夫婦と言う立場を考える。




なんとか終盤に酔いを覚まして、両親への挨拶や花束贈呈をして無事に披露宴は終了した。

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