第15話 いつもの朝

今朝も早朝覚醒し

ぽつねんと 机に向かい

ペンをとり

外は薄暗く 

まるで

世界に一人 という気分で

わたしは 宇宙を想像し

地球の暑さを 心配し

世界の分断を 嘆き

国家の未来に 失望し

街の人の視線に 怯え

部屋の静寂を 反芻し

てらいなく孤独を 感じ

コーヒーは舌先に 苦く

柔らかにわたしを

覚醒へと導く


今朝も何かを 待っている

何かを 待っている

生まれてから 今日まで

ずっと……


そんな いつもの

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