第14話 守る対象
衰退に伴う
退行戦を強いられ
それは
国家、組織、個人
あらゆるものにおいて
当てはまる
殺伐とした野生の法則の中で
可能な限り個人を維持するには
さしあたり
今ある場を守ることを
信条とすることが
肝要なのだろう
その場が
後生大事であるかはべつとして
守る対象を設定すること自体が
重要だ
……
寄る辺もないが
まだ小石を握るくらいの力は
残っている
混沌に立つ強い存在が
不在になるならば
その役割を
残された者で
分け合わねばならない
芯はなくとも
円環ができたらと……
退行の哲学を胸に
敗北を決定づけられた
戦いにのぞむ
なんのことはなく
それは人生そのものである
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