第10話 脱出する人
無常の状況 またひとつ
親しき同僚 去る意を言う
混沌の中で しっかりと
足場を保ち 立てる人
そんな人が 去るならば
いよいよ組織も 沈む船
己の身は どう振る舞う?
ただ茫然と 立ち尽くす
なす術もなく 沈むに任せる
これから起こる 負荷と摩耗
生存できる 気がしない
さりとて足掻く 気も起きず
ただひとつだけ 願うのは
沈む様を 冷静に
見届けること だけである
国家もまた 沈む船
下降の中で 感受する
哲学があると 信じている
無理やりに せめて
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