第4話 業の残渣

方々で面倒なことが起こる

かつての存在の

業の残渣が

またも降りかかる

対応もまた

供養と考えるほかないであろう


あるバランスを保とうとすれば

べつのバランスが危うくなり

慌ててそのバランスを保とうとし

するとまた別のバランスが危うくなり

その連鎖

さながら

多数のジェンガを並列して作るようなものである


奔走の果てに

どのような状況が残るのか


誰もが等しく経験するであろう

凡庸でありふれた

生活の苦労

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