第2話 無常の居直り

ぼくは弱くなった

もともと弱かったが

さらに弱くなった


この淘汰圧の中で

生き残れる気がしない


保とうと思うと……

恐怖にさらされる


自身も共同体も組織も

すべてはうつろう

無常

そういう底尽きの居直りを試みても

動物的恐怖は残る


恐れる自分を認めるほかない


そこにいるそれと関われたらそれでよい

そういう価値観でいられたなら……

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