散文的ひとりごと

@ryumei

第1話 蜘蛛の糸

お上とお上が果し合い

その間に板挟み揉まれ

硬直しつつも

近い未来の状況の崩落は確定的となる


沈む船とともに沈没も一興と

思ってはいたが

現実はそんな甘美な破滅イメージも吹っ飛ばす

暗澹たるただの衰退に過ぎない


そんな中

己の身をどう処するか


こんなことは

どこでも起こっているであろうし

また

国家なり世界なりが直面している

現実でもある


巨悪と搾取に囲まれながら

震える足で

なんとか冷静を保ち

立っていたいと願う


想像することは危険なのに

想像力は問われる


さながら蜘蛛の糸の上の綱渡りである

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