リベンジ生首

「おい、デブ茶トラ猫! 屋上から落下してぐしゃぐしゃになったじゃねーか、このお返し、させてもらうぞ」


「にゃ」


 俺は地上に落下しはじけ飛んだが、怪異の生首なので復活し、また屋上に戻ってきた。

 この茶トラに復讐するために。


「にゃ」


 茶トラ猫はまだ手すりの上でのんびりしてやがる。

 俺はお前のせいで潰れたんだぞ、分かってんのか。


「おい、茶トラ猫。手すりから降りて話をつけようぜ」


「にゃんにゃ」


 どすっ。


 猫は俺の顔の上に着地した。この猫、重い……動けない、息ができない。


「にゃおー(あくび)」


 く、苦しい……。助け……。



 終。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る