もし、ここに生まれなければ

@Suter

第1話 呪われた嫌われ者

私は、ある貴族の家に生まれた。


父は国王の側近、母は王族の家庭教師。

貴族の学園で首席入学した、優秀な姉。

そして、なんの才能もないわたし。


父は貴族の印である金髪にブルーの瞳

金髪にピンクの瞳の母、濃いブルーの瞳で金髪の姉


この2人から生まれた私は、黒髪に紫の瞳

この国では、黒髪は呪われたものといいつたえられていた。

その上、なんでもこなす姉に比べなにもできない私は、全ての人々から嫌われてきた。



使用人からは、冷たい水で顔を洗わされ。

みすぼらしいドレスを用意され、触るな呪われるなど罵倒を浴びさせられる毎日。


家族はもっと酷かった。

使用人の様に命令され、名前すら読んでは貰えない。

おまけにゴミ扱いされ、残飯を食べさせられた。


でも私は文句を言わずにそれに従った。

この家から追い出されないだけまだ、マシだとおもいながら。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

もし、ここに生まれなければ @Suter

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る