万年桜が開花

20話

麗は、泣いてすぐに寝た。寝た姿がなにかに怯える。寝ながら涙を流してる。麗は、寝言でずっと謝ってた。何に対してだろうか。隠し事をしていたからだろうかそれとも仕事が上手くいかないからだろうか。

時々思うことがある。

私は麗と出会わなければ平凡な生活を送っていたのだろう。でも、麗と出会った事で私の中で何かが変わった。刺激が欲しいと思うようになった。っと……麗の影響は私の中で一番大きい存在だった。

「おやすみ麗……好きだよ」

聞こえてないだろうけど囁いてから同じ布団に入り寝た。

朝スマホのアラームがなり急いで着替え麗を起こして

朝ごはんを軽く作りそれに合わせて麗が起きてきた。

「もういくの?」

「うん。クギさんのお店でいい子にしててね」

と伝え会社に出勤

夕方、釘井さんのお店に着いた。

「麗なら待ち疲れて寝てるから入れば?」

クギさんに言われ入ることにしたやはり慣れない

案内された席に座った

「お、お願いします。」

「服脱いで。店自体シャッター閉めるから見えないし不安なら簡易な壁あるけど?」

見られるより入れるのが怖い。

「シャッターだけで大丈夫です。」

言われた通り脱いだ。けど寒いし怖い

「一応毛布汚れてて悪いな。」

私にかけてくれた。

「ふっー。よろしくお願いします。」

そういうと入れ始めた。

「うっっ。あ″ぁぁ。」

我慢できず涙も出て声も出て。そこから意識が無くなった。

目を開け横を見ると麗が手を握ってくれてた。

「ほら、白湯で悪いな」

クギさんから紙コップで貰った。

「おはよう桜」

「おはよう麗。どんな感じですか?」

麗から鏡を渡され見てみると思った通りに綺麗に万年桜が身体に咲いた。

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