万年桜が咲く前

第18話

夕方頃釘井さんのお店に入る麗と少し戸惑いつつもお店に入る私。

「ほら、注文通りだろ」

そういいデザインされた紙を渡された。

あぁ、もう後戻り出来なくなるんだなと感じた。

それでもデザインが思ってた以上に出来栄えがよく

「凄い」

思わず口走ってしまった。

釘井さんになら頼めるとどこか信頼している自分がいた。

「今日、明日、明後日は酒とかアルコール類禁止と早めに寝る事。明日は、麗昼から来いよ両肩なんだから。桜は、夕方でも夜でも任せるよ」

と注意事項と予定を言われた。

私と麗は、視線を合わせてから麗は、元気よく

「はーい」

と返事をして私は、静かに頷いた。

やっぱり、入れるのは怖いと思ってしまった。

「……い……おーい桜?」

ビックリして麗の腕を強く握りしめてしまった。

「す、すみません。考え事してて」

心配そうに2人に見られる。心配そうに釘井さん

「スプリットタンは、別に時間が空いた日とか無理にする必要ないんだからな?タトゥーも音楽聴きながら叫んでもいいし嫌ならしないしどうする?」

釘井さんらしくない優しいトーンで話してきたけど私は、2人の顔を見て

「してください。」

とお願いしていた。麗が言ってた私は、フナになってしまったのだろうか?

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