万年桜
第17話
土曜のお昼すぎまで2人で寝ていてると2人のスマホからLINEの通知音がなった。
私は、手を伸ばし自分のスマホを確認すると、釘井さんと私と麗のグループLINEからだった。
しかも、釘井さんからだった
内容は、〈タトゥーのデザインできたから夕方頃来い。店で待ってる〉との事。
私は、〈了解しました〉と返信をして麗の方に向くと、嬉しそうだった。
「桜お揃いのもの出来るね!消えないお揃いの物だね」
「う、うんそうだね」
私は、デザインなんか出来なければ良かったと思う反面何故か楽しみにしてる自分がいた。
「桜これで俺と離れられないね」
そう言う麗の事が少し怖いと感じた。
多分、麗はなにかトラウマがあってこうなってしまったんだろう。麗は、元カノの話をしない。
「ねぇ、麗?昔の話を聞きたいな」
と言うといつも
「俺の過去の話なんかどうでもいいでしょ。俺には桜だけしか要らない。俺には桜だけに愛されたいし愛してるのも桜だけなんだよ」
って言われる。しかもの応える時はいつもよりも声のトーンが下がる。
麗は、狂ってる。離れないと行けないとは分かってるけど離れられない。麗は、まるで愛に飢えた子供みたい。
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