待ち合わせと殴り

第6話

今日は、麗とデート。

まだ麗は来ない、スマホゲームしてると

「お姉さん、あーそーぼー」

顔を上げると知らない人だった。無視をしていたら

「うぐっ」

殴られている光景が目に入った。殴っていたのは麗だった。

「人の女に手出すなや。てめぇ、逃げんじゃねぇよ」

追いかけて細い路地に入っていった。

「や、やめてくれ」

私は、咄嗟に麗の前に出た。自分でもわかるくらいに怯えていた

「やめてよ麗。お願いだから、大丈夫だし」

「ちっ、感謝しろよ。」

そういうと知らない人達は、逃げていった。

麗の目には光がなく麗の拳からは返り血なのか麗の血なのか分からないが痛そうだった。

「拳痛くない?もう、麗の馬鹿!下手したら捕まるんだよ?」

そう言うと麗はまだ震えている私を抱きしめてくれた

「桜ごめんね。嫌いになった?お願いもう1人は嫌なんだ。」

麗の顔を見ると泣きそうな顔をしていて私の震えよりも麗の言葉が震えてるのも気になった。

「桜、ごめんって謝るから」

チュッ。

「麗、もうしちゃダメだよ。お願いだから、捕まって欲しくないの。」

気づいたら私はそんな事を言って麗の目を見るとやっぱり泣きそうだった。

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