本名
第5話
「たまたま見えたんだけどこれ桜の?苗字なんて言うの?」
麗が持っていた封筒には苗字が記載されていた
「
麗は少し戸惑った顔をしたが笑顔で
「ううん、大好きだよ。桜の事1つ知っちゃった」
このタイプは調子が狂うが嫌いじゃない。
「ありがとう麗。麗の隠してることは無い?」
麗は、再び必死に考えてる様子だった。
「ない!俺の本名も年齢も偽りは無い!けど刺青入れようと思っててさ」
「龍とかやめてね。居なくなられたら困る」
ある映画みたいに悲しい結末にしたくない。麗も不良と言うかの血が入ってる気がしたから。
麗はしょんぼりしていた
「龍入れたかったのに何だったらいい?」
私は、少し考えて
「胸の辺りに桜だったらいいよ」
「なんで桜なの?」
理由なんて決まっている。
「ある映画でね主人公の彼氏は龍を背中に彫ってる人で彼女も龍と麒麟を彫るんだ。けどその映画の最後、彼氏がヤクザによって殺され亡くなるの。でも麗にはなって欲しくないし私の元に必ず帰ってくるように意味も込めて」
納得した顔をしていた麗が
「桜って散ったら終わりじゃない?」
勘のいいヤツめ。なんて思った
「桜ってね冬でも咲くのよ1年は咲くことは無いだろうけど。それに存在はしないけど万年桜って言葉があるくらいだもの」
麗は、笑顔で優しくハグをして
「分かった。桜にする」
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