タイトル:『半妖教室黎明期(はんようきょうしつれいめいき)』
【概要】
2023年頃から漠然と考えていたハートフル子育てストーリー(予定)。子育てしたことがないのでどう書いたらいいかわからない描写が多く、なんとなく書かなくなった覚えがある。
【あらすじ】
妖怪と人間が生存圏を争う時代、妖怪対策特務局で駆除隊に所属していた26歳の青年、上之郷鷹彦(かみのごうたかひこ)は、新設された養育課に異動することになる。彼の新たな任務は、半妖の子供達の養育担当官として、彼らの能力制御を手助けすること。しかし、上層部が鷹彦に期待しているのは、半妖の子供達が人間に危害を加えるようなら駆除することだった。
鷹彦は、半妖の子供達に精一杯の愛情を込めて接し、彼らの信頼を得る。子供達は鷹彦の真摯な姿勢に触れ、「鷹彦先生を傷つけたくない」と感じ、自発的に能力制御の練習を始める。鷹彦は、子供達との触れ合いの中で、自分自身も成長していく。
しかし、半妖の子供達が生まれた経緯には何かきな臭いものがあり、鷹彦の過去の恋も彼の心に影を落とす。鷹彦と子供達は、妖怪と人間が共存するための道を模索しながら、共に成長していく。
【キャラクター設定】
上之郷鷹彦(かみのごうたかひこ)
・年齢:26歳
・職業:妖怪対策特務局養育課の担当官
・特徴:妖怪との戦闘のプロフェッショナル。仏頂面だが料理が上手く、世話焼きな性格。子供達のハートと胃袋を掴む。
・背景:かつて愛し合った女性雪乃と駆け落ちした過去を持つが、現在雪乃は行方不明。今でも彼女を一途に愛している。
泉里(せんり)
・年齢:7歳
・性別:男
・特徴:猫又の遺伝子を持つ半妖。ツンケンした性格で憎まれ口を叩くが、物事の核心をつく鋭さがある。親の愛を知らず、家族に憧れている。猫耳と二又の尻尾が特徴。
・外見:三毛猫と同じ配色の髪色、目の色は黄色。
鈴(すず)
・年齢:5歳
・性別:女
・特徴:妖狐の遺伝子を持つ半妖。泣き虫で、颯の陰に隠れている。最も多彩な能力を持つが、不安定になると能力が暴走する。
・外見:茶髪
彩華(あやか)
・年齢:8歳
・性別:女
・特徴:鬼の遺伝子を持つ。お転婆で好奇心が強い。能力が不安定で、暴走が研究所発見のきっかけとなった。
・外見:真っ赤な髪
颯(はやて)
・年齢:9歳
・性別:男
・特徴:烏天狗の遺伝子を持つ半妖。おとなしく控えめな性格だが芯が強い。年少の鈴を守ろうとしている。
・外見:黒髪
【プロット概要】
1. 異動と新たな任務:鷹彦が妖怪対策特務局養育課に異動し、半妖の子供達の養育担当官になる。
2. 子供達との出会い:鷹彦が半妖の子供達と出会い、彼らの能力制御を手助けする。
3. 愛情と信頼:子どもたちは警戒していたが、鷹彦の真摯な姿勢に触れ、やがて自発的に能力制御の練習を始める。
4.過去の影:鷹彦の過去の愛と、半妖の子供達が生まれた経緯に隠された謎が明らかになる。
5. 共存の模索:鷹彦と子供達が共に成長し、妖怪と人間の共存の可能性を探る。
【テーマとメッセージ】
愛と信頼:鷹彦と半妖の子供達の絆。
成長と共存:妖怪と人間が共存するための模索。
過去と未来:鷹彦の過去の愛と、子供達の未来への希望。
【何故執筆が途中で止まったのか?】
・魅力的な敵キャラクターを全く作れなかった。
この頃は悪役の心理が全く理解できておらず、それが原因で主人公やサブキャラクター(味方)はある程度作れても、敵キャラクターを全く作れなかった。
・恐らく異能力バトルものの要素を含んだ展開にしたいと思っていたが、中ボス的な敵キャラクターが作れなかったためバトル展開にも持っていけずに頓挫。
・実は上之郷鷹彦と彩華の血は繋がっている。彩華は上之郷鷹彦と雪乃の間にひそかに生まれていた実子。※鷹彦も彩華もそれを全く知らない。
……という設定があったものの、この設定を思いついた瞬間に構造的なグロさを感じて気分が悪くなり、物語全体に入り込めなくなり、モチベーションが0になった。
半妖の子どもたちと全員血がつながっていなかったことから生まれたエモさや絆が、その中に実子がいたことでグチャグチャに潰されてしまった感じがするというか……。
その設定を除外しようとしても一度思いついてしまったイメージが頭に染み付いて離れず、この物語そのものを放棄するしかできなかった。
雪乃がストーリーの根幹に関わっていて、雪乃は鷹彦の子どもを懐妊していたことを伝えようとした日に誘拐された。鷹彦は雪乃が自分の子供を産んでいたことを全く知る由もなく、彼女の行方を探すために妖怪対策特務局に所属していたというストーリーが自動生成されたものの……。うーん……。
……なんとも……いえない……。
ストーリー展開的の要にするためのアイデアが、かえって私にとっての物語の魅力を落とすということがあるのだな……と思っていました。
鷹彦と雪乃の実子である少年が「鷹彦は君を捨てたのだ」と言い聞かせられて育てられて敵に回るという別方向のプロットも自動生成されたなかにありましたが、そちらのほうがまだ納得感がある……。それもそれで辛いけれども……。
【総合評価】※あくまで私の主観です。
物語の根幹に何か気持ち悪さを感じる。敢えてその気持ち悪さを表現するメリットがイメージできない。
光る要素(半妖の子どもたちを育てる先生としての立場)は感じるものの、物語としてのコンセプトに破綻と矛盾を感じる。根本の設定や展開から要再検討。
そもそも妖怪の存在や定義が曖昧である(致命的)。おそらく執筆当時は災害をもたらすモンスター的な意味で使っていたと思われるが、それならそれで妖怪の生態とかを細かく描写して、鷹彦がそれを倒す戦闘シーンもきちんと入れるべきである。
そもそも敵キャラクターが現状全く作れていないというのはかなり物語として破綻している気がする。
【この作品を完成まで持っていく気力はあるか?】
→ 今のところない。というよりも、主人公には実は本人が知らない実子がいたという衝撃展開がなんかこう……こう……しんどい……。
キャラクターへの感情移入がブツッと途切れた……。
【キャラクターの造形など、部分的に再利用の予定はあるか?】
→鷹彦の名前とキャラクターは別の作品、絢爛妖華で再利用した。絢爛妖華も敵役が全然書けなくて頓挫しています。申し訳ありません。
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