タイトル:『スター・トレード・アドベンチャー』

【概要】

 2022年頃から書き始めたもの。恐らくゲームのノーマンズスカ◯に影響を受けていると思われる。宇宙を冒険してお金を稼いでいく少女と青年の恋愛関係に至らないバディ冒険ものが書きたいと思っていたような記憶があります。


 ジャンル:SFアドベンチャー。


【あらすじ】


 治安の悪い惑星のゴミ山で生きる少女アリアンナは、商売の才覚を持ち、「宇宙一の億万長者になる!」という壮大な夢を抱いていた。ある日、ゴミ山で倒れているサイボーグの元兵士ディーンを発見する。ディーンは戦友を失い心を病んで、無気力で無感情な状態に陥っていたが、アリアンナの強引な説得により、彼女を手伝うことになる。


 アリアンナとディーンは、互いに欠けた部分を補い合いながら共に生活を始める。アリアンナはディーンの力を借りて商売を拡大し、ディーンはアリアンナの影響で少しずつ人間性を取り戻していく。ディーンはアリアンナの夢を支えるために尽力し、アリアンナもディーンの存在に感謝するようになる。


 二人はついに宇宙船を購入し、宇宙を股にかけた交易の旅に出る。アリアンナの商才とディーンの多才な技能を駆使して、彼らは新たな冒険と挑戦に立ち向かう。アリアンナの夢を追いかける旅は、ディーンにとっても新たな希望と生きる意味を見つける旅となる。


 

【キャラクター設定】

 アリアンナ(13歳・女性)


 特徴:戦闘能力や特殊技能はないが、口が達者で商売の才覚を持つ。

 夢: 宇宙一の億万長者になること。

 信条:「お金より大事なものは無い」。

 背景:両親を亡くした孤児。治安の悪い惑星で育ち、ゴミ山で生活している。


 ディーン(22歳・男性)

 特徴:元兵士でサイボーグ。サイボーグになった原因は交通事故に遭いそうだった兄をかばって四肢を失ったため。訓練を受けており、戦闘能力は高いが、どうしても戦場で人を殺すことができなかった。

 背景:敵方の少年兵を殺すことをためらったせいで戦友(ほぼ恋人関係だった)を目の前で失う。戦争が終わった後も故郷に戻ることすらできずPTSDで心を病んでいたが、アリアンナと出会い少しずつ人間性を取り戻す。

 技能:力仕事、料理、機械修理、裁縫、サバイバル能力。


【プロット概要】

 1. 出会い: アリアンナがゴミ山でディーンを発見し、彼を助ける。

 2. 協力関係:アリアンナがディーンに力仕事を頼み、ディーンがアリアンナの商売を手伝う。

 3. 成長と絆:ディーンがアリアンナの影響で少しずつ精神的に回復し、アリアンナもディーンの存在に感謝するようになる。

 4. 宇宙船購入:二人で宇宙船を購入し、宇宙を股にかけた交易の旅に出る。


【テーマとメッセージ】

 成長と再生:絶望から立ち直り、新たな目標に向かって進む姿。

 友情と信頼:お互いに欠けた部分を補い合いながら成長する関係。

 夢と野心:大きな夢を持ち、それに向かって努力する姿勢。


 

【何故執筆が途中で止まったのか?】


 ・アリアンナとディーンの旅路に具体的な目標がなかった。正確には作ろうとしていたが、冒険の根底となる制度や惑星間の関係性などを考えるのが大変でさじを投げた。投げるなー!


 ・初期案としてはアリアンナの両親は悪役に殺されており、その敵討ちというサブシナリオも展開させる予定だったが、アリアンナの目標である『宇宙一の億万長者になる』という夢とかなり噛み合わせが悪く、納得感のいく展開を作ることができなかった。


 ・ディーンのバックボーンに関する作り込みが甘い。ディーンの所属していた軍隊に関する情報がふわふわしている。そもそも軍隊についてよくわかっていないままPTSDに関することを扱っていけないと思う。


 ・ディーンがアリアンナを庇護対象にするのは分からなくもないが、ゴミ山育ちで過酷な生活を送っていたアリアンナがディーンへの警戒心を解くのが早すぎると思う。


 ・まずディーンは治療を受けたほうがいいと思う。


 ・そもそもPTSDを抱えた元兵士の救済制度みたいなものはないのか……。ないのならその理由を描写しておくべきでは……。


 ・そもそもディーンはどうやってアリアンナの住む治安の悪い惑星に流れ着いたのか? 放浪してたの?


 ・『治安の悪い惑星』。具体的に何がどう悪いのか。イメージ不足が否めない……。


【総合評価】※あくまで私の主観です。


 前提として、このストーリーは未完成。物語としての形を成していない。そして起承転結のせいぜい『起』の部分だけしかイメージできていないことが大きな問題である。


(良い点)

 ・雰囲気は悪くない。キャラクターもそこまで不快ではない。ただキャラクターの個性や魅力、関係性のエモさが特段強いわけでもない。


(欠点)

 ・全体的にリアリティが足りず、作り込みも甘い。

 ・旅の動機や直近の目的がふわふわしている(ここが一番致命的)。

 ・トレード(商売)がテーマに含まれる割に、商売描写が少ない。アリアンナの特技である闊達な喋りや商才を具体的に描写すべき。


【この作品を完成まで持っていく気力はあるか?】


 →ない。宇宙や冒険の描写が難しい。


【キャラクターの造形など、部分的に再利用の予定はあるか?】


 →今のところない。が、ディーンという名前はおそらくシアハニー・ランデヴの主人公デュランのネーミングに少なからず影響している。書いたことは無駄ではなかった。

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