第5話
ちょっと確認
・いま目の前には赤い目
「…s」
あっちょっと待てなんか言ってる
「ご主人、ん」
「いんや、絶対違うから!待ってくれ?」
相手は首を振って、甘えるように体を…
「りょうくーん来たよ、聞いたよ!早く退院できるんでしょ、、て、え?」
まつり、完璧なタイミングだ。最悪だ。
これは修羅場なのか、おい、俺はこんなの望んでいないぞ、異世界で魔法使いになりたかっただけっだよ!ホントに!
「まつり様、これは失礼しました。少々亮太様を慰めていたところで」
なんか
「慰めるって何を、とというか、あんた誰?」
ラブコメ展開っ!ちゃうねん
おk、この紅い目の子はこういうメイドキャラなのね、うん。推せる…じゃなくてだあれ?
「これは失礼しました。わたくしは亮太様の付き人の冥島瑞希といいます。」
「めいしまさん?」
「はい、冥島でございます」
「どなた?」
「これは失礼しました。わたくしは亮太様の付き人の冥島瑞希といいます。」
「あの」
「これは失礼しました。わたくしは亮太様の付き人の冥島瑞希といいます。」
でた。NPCみたいになるキャラだ。俺のオタクセンサーが反応しているゼ。
「…亮?」
「修羅場かぁ、いいね。見る分には」←実際に声が出た方
{えと、そのよくわからないでぅ}←声に出そうとした方
「うわぁ、キモオタだー」
とまつり
「亮様はハーレムプレイをご所望です。」
「っっっ」←本音と建前を間違えたことを認識した人
俺は(ほぼ)生き返った瞬間に(社会的に)死んだ。
◇
俺は家にいる。普通に家にいる。
刺されて失血死しかけてからまだ3日しか盾居ないという現実。
ちなみに学校は1週間休んでいいらしい。学校なりに気を使ったのかな?何はともあれ学校休めてよかったよ
俺は基本的に休日は忙しい。ラノを2周読んで、各ゲームのデイリー任務こなして、周回して、とりだめたアニメを漁る。しかし、今は学校を合法的に休んでいる。つまり、どうあがいても時間が余る…なんてことはなく気づいたら5時半。
ピンポーン
「早く開けろー」
まつりの声、だと思う。いんや流石にそうだろう。いくら俺がオタクだからって、流石に幻聴なんて、、、
ガチャ、ガチャ
ほらー勝手に鍵あけられたし
転生できなかった話 てんすぃ @jishotensy2
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