第2話

俺は死んだ。まだ高校生だったのに、ぼっちだったのに。

俺の人生ってしょうもないな、最悪だ。

ま、最期は英雄になれたし、


つか、俺は今どうなってる?


「あっ来た」

なに?

「君がここにようやく来たという意味だよ」

答えになってねえし

「ひどいなあ、君には説明しなきゃいけないことがたくさんあるんだよ」

あと、ナチュラルに心を読むな

「なら、君喋れる?」

「・・・」

「どうやら、むりみたいだね」

・・・・・・

「おや、拗ねちゃったのかい?」

俺は死んだってことであってるのか?

「おい、急に話を変えないでおくれよ」

で?

「ボクのことを急かすとは、君さすがに大物だね。まあそうだよ。君は死んだ」


・・・そうか

「以外と反応が薄いな」


俺は死んだ。16年間ぼっちだった。なんか、しょうもない人生だったな。

「ボクもキミがこんなに早く死ぬとは思わなかったよ」

いまさらだけど、お前誰

「随分話が前後するねぇ。ボクはいわゆる天使だよ、君らの感覚だと神ともいえるかな」

なら、ここは死後の世界か、本当にあるんだ、そんなもの

「…少し違うよ」

「確かに君は死んだ。でも大抵の人間は死んだら無に還る。」

why

「君らのいう宗教の概念で言えば、たしかに天国はここになる。でも天国に行けるのはとある条件を満たしていて、新たな生を授かることができる資格を持つものが行き着く場所だ」

えーと、もしかして、転生っっ!

「その、なんというか君らの感覚で…」

そういうのいいから

「そんなんだとモテないよ」

つまり?

「ああ、転生だよ」


日本の創作は宗教だった。まじか、僕は転生するのか。現代の知識を利用して異世界で無双するのか!

「落ち着いてくれ、君はまだどの世界に転生するかはわからない。サイバーパンクかもしれないし、中世ヨーロッパ風かもしれない、それは大神に掛け合わなきゃわからない」


ガチで言ってる?

「もちろん、だからどうなるかは・・・」

結構夢にあふれているなっ!

「え、、あっうん」


まてよ、俺が無双できるかはわからないよな

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