転生できなかった話
てんすぃ
第1話
外出するのは久しぶりかな
俺こと佐野涼太は秋葉原風になっている神奈川のとある街で歩いてた。
もう分かると思うが俺はオタクと言うやつだ
でも、太ってはいない、運動神経も悪くない
まあ、学校ではぼっちだけど
良くも悪くもノーマークってことだ
なかなかに自分語りが長かったかも ごめん
僕はのらりくらりと歩いていたわけだけど、そのとき、なんとなく目にとまる人がいた。
「あの、なんですか?」
簡潔に言うと、美少女がいて、ナンパされてて、その美少女はキレてた。
「き、きみさ、か、かかいいよ?その、ぼ、僕のよよよ嫁さんになって、なてくだささいよ」
めっさどもってるキモい感じの奴が、何を思ったかナンパしてた。 一応言っておくが僕はかんたんに人をキモいとは言わなあっタイプだ。それがキモいと思ったから、相当やばいやつだと思ってくれていい。
「キモいです。死んでください。」
かの美少女もう完全に言い切った。ってアイツ幼馴染じゃねえか?
高校が別々になってから合わなくなってた四宮まつり。可愛くなってて気づかなかった。
「ま、ますます、ご、ご褒美、け結婚してくだシャい」
しかもちょっとデブのおっさんだし、キモ
「通報します」
さすがにそろそろ割って入ろうかと思ったら、
「そ、そうなんだ、僕はこ、こんなに思、思ってるのにわわわ分かってくれないんだ、そ、そ、し、たら、一緒に死のう♡」
キモいおっさんがナイフを出した、っっ
「お前、ふざけるなよ」
どこかで聞いたことのあるセリフを言いながら、俺はそいつの後頭部に蹴りを喰らわした。
「っっ、んぐ?」
おっさん、倒れる。
「大丈夫か?まつり」
俺はなんとなく下の名前で話しかけた、
「?、、りょうくん!」
謎のイントネーションでまつりが言う。
「ああ、いかにも俺が涼太だ。」
素朴な平和な会話が始まった。そう思った。
「なんか、合わない間にきれいに・・・」
「り、りょうくんっっ!」
何が起こったのか、しばらく分からずまつりの視線をたどりはじめた、その瞬間
…グシャ 俺の背中から変な音がした。
「じゃ、邪魔する、なー!」
キモおじ、復活。
「まじでお前、一旦死んどけ」
俺はそう言うや否や左足でキモおじの手を踏み込み、強引にそれを軸足にした。そしてそのままの勢いで右肘で頭を打ち、右手でその頭を持ち直しながら、3メートルくらいぶっ飛ばした。
これだけやれば、さすがにもう立てないだろう、死なないよね、アイツ?
「ごめんな、まつり。」
俺はそう言おうとした、けど声が出なかった。そして代わりに血反吐が出た。
・・・は、えっどういう
そう思うまもなく体が地面に傾く、痛い、頭打ったかな?
「すぐっうぇ、、・たう、」
声にならない声を吐き出す。
さっき、俺は背中刺されたんだ。
「りょうくんっ死なないで、りょうくん?ねえ」
俺は死ぬのか?このまま なら最期に
「まつり、かわいくなったな」
そう言いたかった
次の更新予定
2024年10月26日 00:00
転生できなかった話 てんすぃ @jishotensy2
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