第40話 ダンジョンへの第1歩40
「正面からやりあうのは、さすがに無理だね、、、」
「今回みたいにヒットアンドアウェイはどうだ?」
「いや、さすがにリスクが高すぎる。今回みたいにうまく逃げられるとは限らないし、もし九条にヘイトが向かったら多分逃げ切れない」
「うーーん、となると1回の突撃で4回殺さないといけないってことになるけど、、、何か変わり種みたいなのできる?」
「、、、再生した瞬間に殺せば行けるかもしれない」
「ん?どういうこと?」
「再生した瞬間は一瞬だが無防備になるときがある。そこであいつを殺し続けられれば可能性はあるかもな」
「頭が生えてきた瞬間にまた頭を吹き飛ばすってことね、、、でもそんなこと可能なの?」
「いや、無理だと思う。そもそも頭が生えるタイミングで確実に銃弾を叩き込むっていうのも難しいし、もし引き金を引くタイミングが完璧だとしてもそれに『空間付与』を合わせるのは間違なくできない」
「あぁ、それは無理だな。俺の『空間付与』じゃそれはできないな」
「、、、事前に『空間付与』を銃弾につけてから撃つことってできないの?」
「、、、どういうことだ?」
「事前に銃弾に『空間付与』をしておいてそれを銃で飛ばしてその瞬間にあいつの頭の中に飛ばしたりってできないの?」
「、、、それなら行けるかもしれないぞ!自分の範囲の中にあるものにならいつでも『空間接続』を付与できるし、それの発動遅らせることだってできないことはねー。でも、それをやるなら出月が俺の近くにいないとできない。少なくとも俺の後ろ30mにはいないといけないことになる」
「ってなると、アトラクテッドから50mしか離れてないってことになるのかー、、、それはさすがに危ないもんね」
「いや、それでやろう」
「え?いいの?めちゃめちゃ危ないよ?」
「あぁ、別にお前は後ろで狙撃するのが仕事なんだから前に無理に出なくてもいいんだぞ?」
「いや、それしかないんならやるしかない。それにうまくいけばあいつをあそこから一歩も動かさずに倒せる。それなら危険はないはずだ」
「いや、でも万が一のこととかあるから、、、」
「そんなことを考えてたら動かないだろ?それにそうなったときにはお前がどうにかしてくれる」
「他力本願にもほどがあるよ、、、でもそういうことなら任せてほしい!」
「いいんだな、本当に。」
「あぁ」
これで次にやることは決まった。俺たちはこれから再度アトラクテッドにアタックを仕掛けてあいつを殺す。そしてダンジョンから出るんだ。
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