第3話 アーシャット、愛が爆発!?
なんて可愛らしい子だろう。
明日香を見て、まずそう思った。
真面目に、一生懸命に。子供を育てて。純粋で、健気で。
汚れた人間を見てきたアーシャットは、そんな人間が珍しくてたまらない。
アーシャット、神。不死身。年齢は弄れる。そんな彼女の仕事は、思わぬ事故死をした者への、対応。事故死は、明日香の様に轢かれたり、災害で死んでしまったり_____。簡単にいうならば、意図せぬ死_____。
そんなことを担当していた彼女は、犯罪者と会うことが多い。犯罪者は、犯罪に巻き込まれやすい。特に、暴走団や、ヤンキー、殺し屋。勿論、明日香で言う異世界の人間。それを担当している。
なので____。大半が心が汚く、薄汚れており「無双させてあげましょうか?」と言えば速攻「YES」と迷わずに言う。勿論、裁きを与えて地獄へ落とすが。聞いてみただけ、だ。その為_____、「NO」という者がいれば、守護を与えていた。逆に言えば、「NO」と言った者がとてつもなく少ない。大抵の人が無双してみたいだろう。それを望まず、のんびり暮らしたり、実力で上へと進みたい___。そんな者に、守護を与えた。
他の神はお気に入りがいればバンバン守護を与えていた。だから自分も守護を与えたいが______。役割が役割だ。そもそも、守護を与えたくなるような者が少なすぎる。だから、「NO」と言うだけで守護を与えた。そして__。向ける場の無い愛情を注いだ。
明日香のように、時々遊びに行くと言ったり、話しかけたり____。
なかなかいない
早速、転生したての明日香を見る。
「可愛いわっっ!流石、うちの子!!」
うちの子。ほぼ、そんなものだろう。他の神が、「あーあ、守護が始まった。」と、呆れ気味にアーシャットを見つめている。いつものことで、初めこそは一人の人間に心奪われるなんて…!と思っていたが、立場が立場。守護を与えるものは自分の担当以外できない。だからそらそうか……。とは思っているが、愛が爆発しすぎである。
明日香の記憶を見て、「朱凛」という苗字をとても大切にしているらしい。滅多に無い苗字で、むしろ名前にありそうな。そんな名前と、語呂が大好き。なら___、名前にもなるならば、名前にしてあげよう!
____と。なので、母親を操って「シュリン」という名前にした。これでいいだろう。一仕事終えた様な気分でニマニマしながらシュリンが目覚めるのを待つ。
案の定、戸惑いを見せつつも明日香は喜んでくれた。
早くシュリンが大人になって一緒に遊びたいなぁ〜と、ウキウキする。
この神様、色々ぶっ飛んでいる。
それは、百も承知だが。
______それはさておき。
取り敢えず、中々守護できるものがいなくて、尚且つ
その為______、
明日香____、もとい、シュリンは思ってもいない力を残念に思うだろう。そして、一層事故死を恨むこととなる_____。
シュリンと会っていた、初めの柔ら〜〜かな雰囲気は何処へ行ったのやら、そんな欠片など一欠片もなくただただ、愛おしい我が子を見守るような、狂愛をシュリンへとぶつけまくる、やばい母親(?)が爆誕してしまった。
他の神々は気の毒に思う。一生、いい様には生きれないだろうな________。しかし、止めれるわけがない。これでも、アーシャットは神の中でも最上位、
他には、
その、初源の神がいるからこそ、成り立っているのだ。
さまざまな世界があり、シュリンが住んでいた世界、こちらの異世界、また別の異世界____と、世界は合計で5つある。
それぞれの世界を崩壊させない様にするのが、神の仕事。
という訳で、アーシャットはめちゃめちゃにすごい神である。
その気になれば、指一つで世界を滅ぼせれるような
部下たちは、初めこそ怯えていたものの、あの狂愛を見てしまうとそんな気など吹っ飛んでしまう。神っぽくなく、自分達と同等の様に見えるからだ。
そして、性格がおおらか。とっつきやすい。そんなこともあってか、初源の中で1番優しい神として、
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次の更新は、今週中にはします…(多分)!
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