第2話 転生したら___、エルフに!?

 眩い光が落ち着き_____。目を開けると____。

 耳が長く、明日香を覗き込んでいる者達がいる。


(ここは___、転生先?)


 恐らくそうだろう。自分の手足は短く、バタついても動けない。それに、周りの人間が大きく見え_____……。人間じゃ、ない_______?長く、大きな耳。


(実際にエルフっていたんだ…!)


 というのが、率直な感想。まぁ、異世界に転生するって言っていたのだからそりゃそうか。でも、実感が湧かない。エルフやら、異世界やらは物語の中で味わえないものだから。ということは、私はエルフに転生した、ということだろうか。


(異世界に____、来たんだ…………!私もエルフってことは、長生きできるってこと?何歳くらいなんだろう?)


 そう、エルフといえば、長寿種。自分達前の世界でのエルフや、異世界の認識は恐らく違うだろう。物語によってエルフの寿命はバラバラであったからだ。

 でも____、少なくとも、1000歳くらいはあるだろう。なんとなくそんなイメージがあるからだ。

 これなら、ふんだんにのんびりと過ごせる…!これからの生活が楽しみだ。しかし___、大人になるのはゆっくり、だろう。それはちょっぴり残念。


「よかった、無事に産まれてくれて!」


 タオルに巻かれている明日香を持ち上げ、抱きしめる。この人が母親か。美しい銀髪で、瞳は薄らな赤。胸下ですっぱりと切っている髪を汗で濡らして、涙を流している。

 う、美しい……。エルフは美人が多いというのは、本当のようだ。明日香を覗き込んでいるエルフ達も、美人ばっかり。


 瞼が重くなってきた。赤ちゃんだからだろうか?

 ひとまず、エルフに転生してよかった。のんびりと生活できそうだ。そう思い、笑みを浮かべて再び意識を落とした____。





 ▪️==========▪️





「ふぁっ___。」


 意識が戻り、瞼を上げると。

 よくわからないところに寝かされていた。

 あれっ。ここ、どこ?

 可愛らしいツインテールの少女が私に向けて手をかざし、魔法陣が。おおっ、異世界っぽい!!


「成程っ____。青之守護ブルー・アーシャット____。滅多に、というか今まで片手で数えられるほどしか守護をしない、これは、凄まじいものになりそうですね!しかも、アーシャット様の寵愛者ゴッド・ギフト・プレーテの持ち主はもうお亡くなりになられているので、青之守護ブルー・アーシャットこの方が能力を独占できますね。」

(!?!?!?え、え、ええええええ!!!!!なんという方からもらったんだ、私っっ!!)


 と、盛大に驚く。アーシャット様がまさか、そんな方だっただなんて。驚きでしかない_____。

 そして、全く聞きなれない単語がちらほらと。

 寵愛者ゴッド・ギフト・プレーテは、神直々にいただく寵愛。つまり、守護。

 すごいものをもらってしまった。


 ちょっと、アーシャット様!?無双する力はいらないって言いましたよね____。

 はぁ、と内心でため息をつく。


 少女は、魔法陣を消し、「凄すぎる___。早く連絡を___。」と呟きながら部屋を去った。そういえば、この部屋ってなんだろう?なんか神聖なる場所的な雰囲気。

 多分そうだろうな。あの少女が神がなんたらかんたら〜とか言ってたし。それに、アーシャット様が掲げられているステンドガラスが。教会だろうか?

 なんとなく、アーシャット様を感じる気がする。

 ここに転生させた理由がわかった。まぁ、説明しなくてもなんとなくわかるだろうけれども。アーシャットは、青之守護ブルー・アーシャットである私をここへ転生させた。自らを信仰するエルフが多からだろう。

 めちゃくちゃ気を遣ってくれてる____。ありがとうございます、アーシャット様!

 そんなことを心の中でお礼をしていると、何故か「どういたしまして。」、というそんな声がこ超えた気がした。まさか、アーシャット様___?「__?だって貴方、青之守護ブルー・アーシャットだもの。あ、ちょくちょくそっちへ遊びに行くわ。」、と。友達の家に行くみたいな感じで話しかけてきた。ふえええっ!?!?神がそんなこと言っていいんです!?し、仕事とかっ………。「そこは大丈夫よ、押し付けるから。」いやいやっ、だめでしょう。

 _____。うん、すごいな、色々。まぁいいでしょう!

 アーシャット様は神!即ち、崇拝するべき存在。いいやっ、もう考えること放棄しよ。自由気まますぎる。この神。簡単に遊びに行くとか言ってさ。「神」ということに責任感を持って___。そんなことは通じないだろうけど。


 アーシャット様を会話していると、お母さんが来た。


「ええっ、聖女、アスファルに言われたけどっ、シュリン_____。青之守護ブルー・アーシャットを授かっているの!?!?だから、あんな神秘的な気配がしたのね___。」


 神秘的な気配って何。私、どれだけすごいの。

 ってあれ。今、超重要なこと言ってなかった?聖女アスファルとか、シュリンとか。

 多分、聖女アスファルはあのポニーテール少女だろう。シュリンって、私の名前?前世の苗字だ__。アーシャット様?何かしました?そう、心の中で問いかけると。当たり前の様に、「ええ。あの苗字を気に入ってたようだから。ちょっと操ったわ。」そっ、そうですか。あ、操ったって。すごいですね、乾いた笑みを浮かべてあははと笑った。

 まさか、そこまでとは。わざわざ私のためにそんなことしてもらうなんて、なんかなぁ。神様って、すごい。うん____。


 ▶︎〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 作者がなぜか自分が生み出したキャラ、言葉、技などを覚えるのが苦手なので、はちょっとずつ増やしていきます。

 ご了承を。

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