母と子

第3話

〜母side〜


私は、すごく怒っていた。なぜなら娘が上京したいと言うからだ。まだ高二なのにっ!!


私は、娘のことで夫に相談することにした。


「あの子は何を考えてるのか分からなくなってきたわ。ここではダメなのかしら」

「楓は、やりたいことがあるんだよ。そっとしときな」

「でも、あなた……」

「いいんだよ」


そう言われ、私は引き下がった。



▽▽▽


〜娘side〜


上京するのを母に反対された!なんでっ!私の夢は歌手になること!そして……。

そう思い、私は父に相談した。私には"やるべき事"があるって。ある人と「約束した」って。


すると父が、「お母さんには僕から言っておくよ」と言ってくれた。さすがお父さん!役に立つ!


そして……父と母の話し合いが終わったのか、母から励ましの言葉をもらった。

「がんばっておいで。でも……つらくなったら、すぐに帰ってくるんだよ」


その言葉に泣いた。私は、母を誤解していた。

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