おじさんと楓

第4話

〜楓side〜


楓はバスを待っていた。その時、杖をついたおじさんがやってきた。私は咄嗟に「席を譲らなきゃ!」と思い、進行方向の左側の席を譲った。

が、杖を持ってるのが左手だったので、強く断られた。



▽▽▽


〜おじさんside〜


ワシは猛烈に怒っていた。ある女の子が「席どうぞ」と言った時につい怒ってしまった。

親切はいいことだ。だが、杖を持ってるのが左手だったので、右側に座りたかった。ただ、それだけだった。


それに、あの娘はすごく荷物を持っている。彼女こそ、座るべき存在だ。

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