第七章 蝶々橋
第7話
蝶々橋の約束だった。行ってビックリした。大きな鉄板にチャーハンが乗ってるんだもの!炊き出しだ。本で読んだことがある。しかし、驚いた。あっ!チャーハンを焼いている人は見覚えがある!目ざとく、はーちゃんに見つかり、行くと
「やあ、来たね」と言われた。僕は恥ずかしながらも
「あ、あの、チャーハンを焼いている人、見覚えがあるんですが・・・」と聞くと、
「ああ、あの日の友達だよ。ほら、たぬきさん。」と、その人を呼んだ。
「こちら、たぬきさん。」と、はーちゃんは紹介してくれた。その方は、縦にも横にも大きな人で、僕は気後れしてしまった。
「たぬきだよ。よろしくね。」と、ぬぼーとした感じで、たぬきさんは言ってくれた。僕はホッとし、挨拶できた。こういうところがアカンのかなぁ、そう思いながら、はーちゃんのテントに案内された。
僕は驚いた。テントは凄くオンボロで、よくよく見ると他のテントもオンボロで、こんなんでやっていけるのかな、と正直、思った。
その夜、はーちゃんが作ってくれたシソのおにぎりを食べ、床についた。星空は満天だった。
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