第四章 さつき

第4話

桜が咲いている。僕も高二だ。父は

「受験生なんだから、しっかりしろ。また浪人したらどうする。」と言っていたが、僕の最近の成績は優秀で頑張ってるので、また落ちるとも限らない。でも妹の桃子が

「お兄ちゃん、勉強しないの?」と純粋なマナコで言ってきたので、仕方なく勉強した。


そして、約束の日。同じ土手で話す。桃子が主に話してたな。僕は聞くだけだった。でも有意義な時間だった!友人とロクに話していないんだもの!友人は、やはり、僕の"名前"のことでからかってきた。はーちゃんは、そのことを知り、ひどく怒った。桃子も泣いた。桃子をあやすのに時間がかかった。

桃子は、

「わたしが、お兄ちゃんを守るからね!」と言っていた。僕は、そんな桃子を抱きしめた。はーちゃんも、うんうん、とうなずいていた。

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