堕ち
その日、子の優しい足跡は人間の扉へと近づいた。
黒く塗られた、鉄格子の激しく重い扉の先には、最も美しい男の子がいた。
二人は見つめ合い、無意識を開き、その様にして人間の罪が共有された。
二人の守備は無邪気なものだった。
それで、子の興味の上、重い視線の下で男の子は恐怖に帰る。
王様。
どこまでも伸びる視線に許しを望んだ子は、あっけなく裂けの剣によって抹消された。
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