憎み
王様は切れるまで泣いて泣いた。 それでも足りず、子の堕ちによる絶望と悲哀はどこまでも広がる。
裂けの剣には子の未来の血が焼いていた。 まだ真っ赤で、綺麗。 それで王様は語った。
王様の気遣う足跡は、遠い母なる自然、子の母へと導いた。
彼は未来の血を捧げる。
真っ黒な人影。
王様が見たものは、力強くて、絶望的な存在。
子。
彼女は罪に捧げられていた。
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