第1章

第2話

それから、その薬局に通ったけど、その薬剤師さんは居なくなっていた。つらかったのかな……と思い、そっとしといた。


ある日、ギターケースを持った人とぶつかった。「あっ、すみま……」その人は俺に謝りかけたまま固まっていた。どうしたんだろう?でもなんか見たことが……。そんなことを言ってる場合じゃなかった!俺は「怪我とかない?大丈夫?ギターは?」と言った時、その人が突然叫んだ。「そっ、その後、眠りは深いですか!?」と。


え?と俺は驚いた。よく見ると例の薬剤師さんだった。めっちゃかわいくなってる。やっぱりあのレジの人と……そんな不安がよぎった。その薬剤師さんは、お詫びにカフェでもどうですか?と言ってきた。え……いいんだろうか?ドキドキしながら、「でも、レジの人と付き合ってるんじゃないの?」と聞いた。薬剤師さんは、キョトンとし、「違いますよー、私はあなただけですから」と言った。


え?薬剤師さんは真っ赤になっていた。どうやら、つい言ってしまったらしい。俺も真っ赤になり、「うわー、両思いかよ」と言ってしまった。薬剤師さんは更に赤くなり、俺の手を取り「ほ、ほら行くよっ」と手を繋いだ。

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