第4話 ただ見ている片想いの君
窓際に座る君をずっと見ていた。
入学してからずっと気になって遠くから遠くから見てるだけ。
声をかけるのも恥ずかしくてできなかった。
授業中、休み時間、お昼休み、どこに行くんだろうといつも目で追いかけていた。
いつしか、時々、目が合うようになり、パッと目をそらした。
ダメだ。自分なんかが、あの人と釣り合うわけがない。
近くを通り過ぎても知らん顔をした。
でも後ろ姿はずっと追いかけていた。
それでもずっと挨拶ひとつさえできない。
入学から卒業までずっと片想い。
同じクラスに2回なっても何もできなかった。切なくて儚い。
それでも綺麗なままの思い出が
今でも消えずに胸の中に残ってる。
寂しいけど、このままでもいいかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます