第4話 ただ見ている片想いの君


窓際に座る君をずっと見ていた。

入学してからずっと気になって遠くから遠くから見てるだけ。


声をかけるのも恥ずかしくてできなかった。

授業中、休み時間、お昼休み、どこに行くんだろうといつも目で追いかけていた。

いつしか、時々、目が合うようになり、パッと目をそらした。


ダメだ。自分なんかが、あの人と釣り合うわけがない。


近くを通り過ぎても知らん顔をした。


でも後ろ姿はずっと追いかけていた。


それでもずっと挨拶ひとつさえできない。


入学から卒業までずっと片想い。


同じクラスに2回なっても何もできなかった。切なくて儚い。


それでも綺麗なままの思い出が

今でも消えずに胸の中に残ってる。

寂しいけど、このままでもいいかもしれない。

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