第2話 まだ付き合ってないのに

「んじゃ、行こうよ」


まだ付き合うとか付き合わないとか決めたわけじゃないのにいきなり手を握られた。

これって、そう言うことなのかなと思案顔。


「俺、どっちかって言うといちごパフェよりチョコパフェが好きなんだよね」


徹也はパフェを話をするたびにデレデレと照れている。それよりも!


「あ、あのさ……」


「うわ、ごめん。無意識に手繋いでたわ。

 てか、繋いでもいいよね?」


「あ、そのぉ〜……」


 由那がモジモジしていると徹也はパッと手を離した。急に離れてちょっと寂しくなる。


「繋ぎ直すわ」


 指と指が絡む繋ぎ方に変更された。

 由那の心臓の音が早くなる。


「俺、由那を彼女だと思っているからさ」

「あ、うん」


 顔を真っ赤にして、心が躍った。

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