好き、

第43話

朝日が見えてきて咲良は慌てて言った。


「ごめん三葉、もっと話したいのはやまやまなんだけど、昨日休ませてもらった分で今日午後一からバイトあるんだ。私さすがに今寝ないと遅刻する。


私のバイト生活が怪しくなるから今日は切らせて。好きなとこもなんでもまた聞くしなんなら送っといてくれても良いから。バイトの空き時間にでも見るし」


「あ、そっかごめん私達のためにバイトずらしてもらってたんだ。申し訳ない、でもありがとう。じゃあ咲良もいくらでも連絡してきてね」


「いやいいの、私も昨日付き合い始めた人ののろけがこんなに出ると思わなかったし昨日のだって私達のためでもあったから気にしないで。じゃあね」


「じゃあね、また話そ」


そう言って電話を切ってからアラームを念のためにと五個かけてベッドに入った。


お願いだから目覚まし時計を寝ぼけたまま消す超能力は今日は使えない物であってくれ。


ずっと話していたからか、そのまま明るい光が差し込んでくる部屋で段々と眠くなって咲良は眠りについた。

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