第13話
学生運営のカフェでは新しいメニューの考案、新規のお客さんに来てもらうための運営方針に携わらせてもらった。
自分からは留学生支援の時に習ったメニューとそれまで作ったことのあったお菓子をいくつか提案し、実現できそうな比較的簡単なメニューを選んでいく。
また新しい客層の人に来てもらうにはどうしたらいいか考えるのも楽しかった。
毎晩のように先輩達と熱く議論を交わして、結果SNSでカフェの魅力を伝えられるようにすることに決めた。
唯は自分でSNSを使うこともなかったため、そこでも勉強になることが多かった。
新メニューはより写真映えすることを念頭に置いて作られるようになった。
カフェの内装も女性の好みそうなフォトスポットを設けてある物に変えた。新しいSNSアカウントを作って毎日違うメニューをアップしていく。次第に閲覧数が増えていき、カフェに来る人も増えてきた。
「あ、先輩! お疲れ様です、今日いらした方がSNSを見て来ましたって言ってくださいました!」
「唯ちゃん今日も一日お疲れ様。え、そうなの?! 唯ちゃんもどうやったらお客さんが来てくれるか沢山考えてくれたもんね、よかったねー!」
そう褒められるのも自分の頑張りを認めてもらえたようで嬉しかった。
日々更新されていく新しいメニューは人気を博し、売り上げも唯が参加した当時から十パーセント程上がった。
これで面接で言えることがまたひとつ増えた。自分の時間をかけたことが数字に現れるのもとても嬉しかった。
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