4-2

「もーぉ! どうして、なんで私を起こしてくれなかったの?」

 たっぷり熟睡を得たはずのステラが、不機嫌の嵐を巻き起こして、フレイと、特にジュノーに対して長時間粘って不満を訴え続ける。まさしく駄々を捏ねる小さな子供もそのままに。

「しょうがないでしょう。そんな余裕が無かったのよ」

 未熟なステラの癇癪にほとほと困るジュノーではあるが、致し方ない部分も重々理解している。だからこそ幾度となく繰り返す、この押し問答にも丁寧に答えるのだろう。

「ステラ、今回は仕方なかったんだ。危険だったし、結果的にはこれが正解なんだと思う」

 頼りにしているフレイがジュノーの味方をしている事態に、ステラの不満は尚更収まらない。

 泣けばスッキリすると誰が言ったのか。実際は腫れる目の痛みと勝手にひくつく赤い鼻がしんどいだけで、この苦しさがステラの孤立をより一層浮き彫りにされたような気がした。

 ステラはその虚無感を真正面から突きつけられる事が、何事よりも辛いのだから。

「なら、少し外に出て人間界を探索しようか? 少し、少しだけなら……、良い、と……?」

 突然降って来たフレイの苦肉の策。当然ジュノーの猛反対も覚悟した発言だけあり、ジュノーの顔色を窺っては白々しく目線を外す。そんなただステラに笑顔になって欲しいばかりのフレイの願いも、ステラの機嫌が一向に改善しない現状も後押ししてか、ジュノーは溜息をつくと珍しく観念した上、了承のサインに加えて丁寧にアドバイスまで伝えてくれる。

「今日の人間界は週末だから子供の姿で行動しなさい。でもあまりはしゃぎ過ぎないでね。口酸っぱく言うようだけれど、あなたたちは目立ちすぎるのだから……」

 念を押した忠告だけでジュノーはステラを自由の身へ。悲しい涙を豪快に腕で拭うと、少し目の周りを赤く腫らしながらも満面の笑みが咲き誇る。急遽ジュノーが見せてくれた映像で人に紛れる事が可能な場所をピンポイントで選び、すぐそこの夢の世界にステラは意気込む。

 フレイの優しさの象徴である背中に飛び乗った瞬間、細胞が弾け飛んで吸着させると、再び形を成す頃には建物の外へ元気よく飛び出して地面に足を着ける。その様子を見届けたジュノーは、心熱い二人とは違い、終始冷ややかな表情と共に複雑な心境も巡らせている。

「何も起こらなければ良いのだけれど……」

 これは敵にとって思ってもみない好機。黙って手をこまねくとは思えないが、大多数の一般人に存在を知られて厄介なのは敵も同じ。その兼合いからどう先手を打つのか、様々な可能性を潰しながら適切な対策を講じて、あれこれ熟慮を重ねてはこの二人を静かに見守る……。



「ねぇフレイ! こっち見て! こっち!」

 普段上から覗くだけだった憧れの世界が、今、ステラの目前に広がる。

「そう急ぐ必要はないよ、時間はたっぷりあるからね。それにしてもテーマパークを選ぶとばかり思っていたものだから、都会の喧騒を求めたのは少し拍子抜けだな」

「だってずっと下に降りて、この往来を見たかったんだもん!」

 何処から見ても子供ではあるが、髪色や顔つきが明らかに外国人。こんな身なりでこんなに騒がしければ多少振り返る一般人がいても当然の反応だが、必要以上に干渉される様子はない。

(想像していた以上に気にされてないな。このまま何事もなく終われば良いけど……)

 ステラに与えたこの自由が、この判断が如何に危険か、フレイに認識出来ないはずがない。

 ジュノー同様最悪の事態を派生させて、起こりうる危険を悉く潰し、ステラの幸せな時間を守っている。全ては不憫なステラを想うからこそ。二人の想いと行動が本人に伝わる事が重要ではなく、何事も起きずこのまま時間が過ぎるなら、それが二人にとっての正解なのだから。

 延々と続く往来に興味が尽きず、新しい発見から探求心で忙しいステラは、あの最愛のフレイすら置いてけぼりに、この街の暗黙のルールにどっぷり浸かる。

「ステラ、そう慌てなくても人は簡単に居なくならないし、ゆっくり見た方が得策だよ」

「ここの人の流れも凄く形式的なの! ほらっ、この大通りとか! フレイも早く来て!」

 独特な感性で大興奮のステラを追って、フレイも笑顔で近づこうと走り出すが、混雑はさらに増し、付け加え背の低い子供では外の光景を窺う事すら難しくなった。より密になる人間の合間を縫ってステラの待つ大通に辿り着くも、ステラの姿は忽然と消えて、痕跡すら失くした。

(め、目を離したのは十数秒だ。そう遠くには行っていないはず……)

 突如暗転した出来事によりフレイの笑顔は消え、酷い焦燥に駆られる。迫り来る動揺を抑えながら、この人間の海の中でステラの興味がそそられる場を絞っていく。酷く興奮状態だったため、先へ行ってしまった可能性が高いが、敵に連れ去られた可能性も十分あり得る。しかしこの混雑だ、あの目立つ容姿から一般人の目に止まった可能性の方が現実味に溢れている。

(人の流れに興味を示していたから、近くにいるのは間違いない)

 大通りから一時離れ、人気の少ない道を選び進んで行くと、一瞬で紅塗りに姿を変える。

 この周辺で一番高い建物の屋上に上ると高い視力でステラを探すが、あれほど目立つ外見のステラを見つけることが出来ない現状に、フレイの焦りと苛立ちは高まる一方。

 そんな追いつめられたフレイに、意外な人物が軽快に声を掛ける。

「やぁ! また会ったな、少年。いや、元少年か?」

 相変わらず言葉遣いが陽気なまま、露骨な嫌味を込めた発言でマサヤはフレイに近づく。

(……ステラが居なくなって、唐突にコイツが現れた? これが全くの無関係と?)

 この出会いが故意に作られたのは明らか。その事実がフレイの怒りをより一層駆り立てる。

「おいおい、そう興奮すんなって。一戦交える気は更々ないさ、安心しな」

 この言葉を信じられるほど、今のフレイに冷静さの欠片はない。最も、この男に対して手加減する必要などなく、敵意むき出しのまま目で追えないほどの速さで、マサヤの喉元を掻っ攫う動作を寸前で止める。これは本気になればマサヤなど敵ではない現実を教訓にしている。フレイの唯一冷静な理性が引き止めたのは、ステラの居場所を聞き出すため他ならないのだから。

「悪いが少年。何を誤解しているか分らんが、此処までやられて黙認出来る主義ではなくてな」

 マサヤが口を動かす度、喉元にフレイの鋭い爪先が当たる事で小さな傷を作る事も構わず、右手には祝福テミスよる重厚な銃が創り上げられる。前回と同様の回転式拳銃のようだ。

 しかし銃口がフレイに向けられる事は無く、驚く事に自身のこめかみに銃を当てて、迷いなく発砲したのだから。この行為に動揺するフレイだが、それ以上に驚いたのはそのすぐ後。

 撃ち抜いた頭部から順に細胞を分解させて空中を浮遊して、早急に収拾されると、真後ろからフレイの後頭部に銃口を突きつけるマサヤを登場させる、奇怪な現象を披露したのだから。

「便利だろ? この能力のこう言うところ、結構気に入っているんだぜ?」

 相変わらずこの状況下に置いても相応しくない言葉使いが、マサヤと言う掴めない人間性を自由に展開させて、フレイの確信を宙に浮かせて上手く着地出来ないようにする。

「銃で僕は倒せない。君がよく分かっているんじゃないか?」

「倒す? そんな野蛮な。俺は穏便に事を運びたくてね。よく言われるのさ、平和主義とな」

 言葉と行動が全く噛合わないが、出来る事なら手荒な真似はしたくないと主張しているのは読める。既にステラと離れてからかなり経つ事から、早々にマサヤの要望を聞き入れ、共にステラを探す方が利口であり、効率も良いはず。……全く気は乗らないだろうが。

「なるほど、よく分かったよ。では聞く、君の目的は何だ?」

「あぁ、今回はそうだな。一時的な同盟を結びたい、なんて言うのはどうだ?」

 マサヤの言動は相変わらずフレイの思考を振り回す。疑問符ばかり飛び交うフレイに当てた銃を下ろして前を少し歩くと、絶壁の建物から見える混雑した大通りに目線を下ろした。

「少年、先程からおかしいと思わないか? この人間どもの動き……」

 マサヤの言葉はフレイをどん底に陥れる。焦るように人間の動きを注意深く観察すると、人間達はフレイたちの建物を中心に置いて、一定の間隔を空けて周囲をグルグル回りながら然も別人になりきっている。つまり同人物が空間を出入りして、偽りの日常を演出しているのだ。

「僕は敵の罠にまんまと嵌まった、とでも言いたいのか?」

「まぁ、……御名答?」

 相変わらず重要な事柄を陽気な発言で濁すマサヤ。しかしこの一言はフレイを地獄に落とす。

 不憫なステラに少しでも笑顔になって欲しくて、人間界の観光を勧めたのは自身だからだ。

 何か仕掛けられる可能性が高い事を熟知していながら、気を緩ませた結果、事態を最悪な方向へ導いてしまった。後悔や自省の念に駆られる以外の感情が何一つ思い浮かばない。

「そう落ち込むな、少年。無駄な事を考えるより時間を有効に使え。その方が効率がいいだろ」

「……今、この空間に存在するのは全て敵と認識して良いんだな?」

「あ? あ、あぁ……」

 この唐突な確認に対して、若干困惑気味なマサヤの発言を皮切りに、一人足から落ちたフレイ。大地に吸い込まれるように堂々地面に降り立つ紅塗りの威厳ある登場は、所謂、神の降臨そのものを彷彿させる神々しさがあり、その印象を更に反転させて、紅い神は慈悲を失くした堕天使のように恐ろしい殺気を纏い、大地を踏み締め立つのだから。紅塗りは長い両手を広げ、すぐ傍の人間の頭部をそれぞれ鷲掴み、両方を勢いよく打ちつ激しい衝撃を与えた。

 頭の割れ目から勢いよく飛び出た赤い飛沫がフレイの身体と一時同化するも、すぐに緑の体液で汚す。これが引き金か、フレイを取り巻く人間の姿は次々と完全体フルコンスそのものに様変わり、圧倒的数の多さから勝ち誇ったように軽快な声を上げて一斉に襲い掛かると、絶えず続々と山のように折り重なっていく様子から、フレイの命は消えかかった灯火そのものに見えた。

 絶命に至ると思われたが、フレイではない多数のうめき声が山の内部から聞こえる頃合いで、膨れ上がった山を切り崩した無傷の紅塗りが姿を現す。内部から増える死骸の山を切り崩し、緑の粘着く体液を身体中に纏わせて雄叫びを吠える紅塗りは、まさに生まれたての怪物。

 常に上半身は見える状態を維持しながら、溜め込んだ敵の体液を口腔内から勢いよく吐き出し、一瞬で大量の風穴を作る。襲い掛かる敵を逆に威嚇で怯ませる紅塗りは、まるで柔い人形を乱暴に扱うように五体を引き千切る度、大量の緑が空に弧を描き、依然フレイを汚し続ける。

 また広く露わで強靭な歯を使い、敵の胸部の筋肉にかぶりつき、骨をいとも容易く噛み砕くと内臓にも喰らいつき、頬張った臓器を大砲のように狙い撃つ非情さと過激さまで披露する。

 それはあまりに豪快で、壮絶な攻撃の数々であり、目を背けたくなるような凄惨さ。

 フレイは怒り狂えば狂うほど自我を失う為か、底なしに強くなる傾向が否めない。空高く舞い上がる緑の体液をシャワーのように浴びて、この惨劇を明るく照らす太陽が紅塗りを重ねる様は、それこそ天から降って来た悪魔。有り余る余裕を感じさせるのは、王者の貫禄。

「なるほど、ある程話には聞いていたが、これが〈フレイ〉ってやつか……」

 先程より幾分低い建物に移動して、フレイが魅せる惨劇に関心を抱き、まじまじと高みの見物をするマサヤ。この惨状に眉一つ動かさず、心配する素振りも見せず、まるで他人事のような口調で軽快な独り言を呟く中、フレイによる悲惨な殺戮が完了したのはたった数十分。

 異臭漂う口腔内を洗うように緑の体液を垂らしながら、周囲が死への恐怖の叫びが止まらぬ中、フレイは周囲の凄惨さに目を向ける事もせず、マサヤに近づくために速足で移動する。

「やぁ、お疲れ。ひゃー、想像以上で驚いたぜ。まぁああ……ッ?」

「お前ぇ、まさかこんなままごとで最後まで騙せると思ったのか?」

 胸ぐらを勢いそのままに掴んで、今、最も憎い人物に対して怒りの形相で責め立てる。

 この気に及んでも湧き出る余裕と少しの面倒臭さを醸しながら、フレイの言葉の真意が理解出来ないジェスチャーを加えて、身の潔白を示す態度がとことん鼻につく。

「この茶番は全てお前が仕込んだ、違うか?」

「まぁ、落ち着けッ……。こう苦しいと、何の言い訳も……、説明もッ、出来んだろうッ!」

 容易く隙を与え、まんまと罠に嵌まり、挙句ステラを見失う。

 これら全てマサヤの企てだとしたら到底許せる話ではない。しかしフレイとマサヤ以外の命が死滅した空虚な空間は、フレイの計らいから建物は全て原型を留めていて、この後どんな現象が起ろうとも正常を保てるよう細心の注意を払い、計算尽くした攻撃から、空間の後処理を限りなく最小限に抑えた環境も揃えている。そんなフレイの配慮に気付く事で、息苦しいマサヤの口角が自然と上がるのだから、どこまでも馬鹿にした態度がフレイの感情を逆撫でた。

「何が楽しい? 何がそんなにおかしい? ここまで手の込んだ火遊びに何の価値がある?」

 マサヤはやりすぎた。既にフレイにはマサヤの一挙一動はただの嫌味にしか見えず、過熱するばかりのフレイに冷静さを目覚めさせる事が出来るのは、たった一人の人物の名のみ。

「な、なんだ……ス、ステラッ……、だったか、ぶ、……無事、だとッ」

「ス、ステラは無事なのか? 何処だ? 一体何処に?」

 ステラの名前が出た事で、瞬時に我に返ったフレイはマサヤをすぐ解放した。

 ただ胸ぐらを絞め過ぎた代償は大きく、上手く発言できないマサヤに苛立ちを覚える。

「ステラは? ステラは何処に? 一体何処に?」

「お、お前、……絞め過ぎ、だろ……、手加減ぐらいしろ……、よ、なッ!」

 フレイに忠告は全く入って来ないが、信用に値しないマサヤの口からステラの現状を聞き出す事態こそ、自身に与えられた罰のようで、背筋が凍る思いでマサヤの回復を辛抱強く待つ。

「全く、話くらい聞けよな! 確かに俺が完全体バケモンに浅知恵を与えたのは事実だが……」

「やはりお前がステラを……ッ!」

 再び喰って掛かろうとするフレイに、慌てて誤解を解こうとするマサヤ。これ以上の危害は勘弁とばかりに、ようやくその手の内を全て明かす覚悟に腹を括ったようだ。

「まず、この《空間》に関しては俺が用意した。その上で完全体(やつら)に話を持ち掛けたのさ」

「やはりここは君独自の《異空間》か。敵が創造するにしては完璧すぎると思ったよ」

 マサヤの話を聞きながら、改めて周囲を見渡しながら思わず吐いた関心の言葉。今回の使用目的は最悪だが、質が良いのは事実。このクラスともなれば現実への支障は極力少ないはず。

 異空間を創造する祝福テミスは、特異な同胞だけが持つ《時空創造システム》と認識している。

 以前、アイリーンと完全体フルコンスの目的一致で創造した《鈍重スローモーションの柔い膜》のように、異空間を創造する事自体はそう難しいものではない。困難なのは、現実に痕跡一つ残さず空間を回収する事と、その創造した空間から健康体のまま脱出する事。異空間とは誰もが感じる時間の誤差から生じるもので、創造する事自体は容易いが、処理は難しく、放置される現実がある。

 回収及び廃棄が難しいのは、どの世界線に置いても難儀な問題。恐れているのは、ある日突然、悪害を生む可能性だ。ゴミが溢れば、様々な問題が生じる原理と変わらないのだから。

「で、肝心のなんだ? あぁ、金髪のおチビちゃんか……。まぁ多分、大丈夫だろ?」

 マサヤは確実にステラの安全を保障しているつもりなのだろう。しかし誰が聞いても適当に言葉を並べて、無責任な憶測を言い放っただけにしか思えない。当然フレイも例に漏れず。

「つ、つまりは、ステラに関しては全く関与していない……、と言う事か?」

「あぁ、実のところそういう事だな!」

 マサヤの発言に力が抜けてげんなりするフレイ。予想の範囲を余裕で突き下げて来たこの男は、真正の馬鹿かも知れない。そう解釈されても致し方ない所まで突き進んでいるのだから。

「まぁ、今やこの空間の生存者は俺たち二人。邪魔者が消えた今、そろそろ核心に触れたい」

 先程の馬鹿げた言動の数々から、唐突に真面目な話を持ってくるのは、マサヤの掴めない性格が本領発揮したと言う事か。どうやらこの茶番の最終目的は、此処にあるらしい。

「……終わった話を穿るのは印象も信頼も地に落ちる。今、君に伝えられる事は何もない」

「腹に一物あるあの女の説明では満足しなくてな。少年、お前ならと思ったが?」

「残念だが僕もこれ以上君に振り回されたくない。いい加減この空間から出してほしい」

「出来ないと言ったらどうする?」

「……君はわざと陽気な物言いで場を和ませているつもりだろうが、その陽気さはとことん人を不快にさせる。もう少し相手の立場に立って発言を考えた方が賢明だ。君自身の為にもね」

「はぁー……、それはそれは説教ご苦労さん。残念だが俺を変える気なんざ更々なくてな」

 見るからにフレイの殺気は増す一方で、マサヤの自由奔放さも増す一方。

 両者一歩も主張を譲らず、話は平行線を辿り、腹の探り合いは苛烈していくばかり……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る