3-2
――――……「空間の生成を完了させたわ。最終確認よ、準備は出来て?」
日付が変わる午前零時目前。都心の高層ビルの屋上で、子供姿のジュノーとフレイは最後の調整と確認を行った。これは現状、この二人によってごく日常的に行われる『
「ありがとう、僕は大丈夫だよ。準備も終わっている、さぁ行こう!」
軽快なフレイの言葉を合図に、突如二人の毛髪が活発に躍動する。それぞれの色を身に覆い、この二人を全くの別人へ、あまりに驚愕な成形を扶助して行くのだから。
《ジュノーは頭から足先に向けて黒い髪の毛が下がっていく》
《フレイは足底から頭部に向けて紅い髪の毛が上がっていく》
ただフレイの場合、単純に毛髪が全身を纏うだけでなく、非常に奇妙で残酷な働きを見せた。
毛髪を彩る紅の色素だけが足元へ移動した瞬間、一時フレイの髪は煌びやかな銀髪に変色。
足底を抜けた紅の色素が液体に物質を変えて溶け出す合図で、体外へ一気に放出させる。
外気に触れた紅の色素は、化学反応から沸騰を起こして煮え滾るままフレイを囲うと、更なる変化で巧みに化合・分解と、派手な変形を幾度も繰り返しては高濃度の紅を生成する。最終的には剣山のように鋭く長い〈紅い針〉を大量に出現させて、フレイを隠すように蔽った。
続く下部から出現した〈銀の糸〉が身体を旋回しながら紅い針の先端へ到達すると、その合図で紅い針は逆行を開始させ、まさしく針に糸が通ったかように銀の糸が後を追う現象で繋ぐ。
先頭を突き進む大量の〈紅い色素〉と、そのすぐ後を追う〈銀の組織〉は、互いを交差させながら螺旋を描き、壮大な体外から緻密な体内へと侵入を開始。そんな目まぐるしい変化は最終段階へ到達。血管内を浮遊する紅に銀を重ねた色素と組織は、小回りが利くよう柔軟で細く、先端の尖った特殊な毛髪に進化を遂げて、意志を持つ生物のように身体中を巡ってうねり、毛細血管の先端へ到達した後、各々の配置が整う合図で毛細血管を一斉に貫通させる。
血液を丸々含んで毛細血管を突き抜けた色素は、枝分かれを起こす変化で筋肉の筋を網目状に絡んで締め上げ、太く頑丈に仕上げながら筋肉に絡みつく事で柔軟性も兼ね備えた身体は、フレイの外見の成長を凄まじい速度で促した。この時、この過程で、発生した傷は元より癒着すら身体に残さないとは言え、一斉に血管を突き破り、筋肉を締め上げる際に伴う激痛への慣れは一切生じない。堪らず雄叫びを吠えたフレイは、全身の関節を鳴らして酷く仰け反る。
最後は皮膚の表面に浮き出た紅い毛髪を熱で圧縮させると、表面は溶けてなだらかとなり、雲一つない月光を身体中に浴びて、光る眩い輝きに加えて美しい色艶も確認出来る。
子供の原型を留めず、身長は飛躍的に伸び、毛髪で紡いだ衣服は外気を遮断するような作りで、頭からつま先まで全てを覆い尽くす様はまさに全身ラバースーツ。身体の成形を終えた二人が際立つ漆黒と真紅に包まれたこの姿こそ、《黒塗り》《紅塗り》と呼ばれるもの。
下界からの光を浴びて、燃えるような紅を幻想的に浮かばせる中、フレイが再び吠える。
それが合図と言わんばかりに、ジュノーと共に午前零時の高層ビルを駆け下りた。大胆にも人で溢れる深夜の歓楽街へ潜り込むと、人と言う障害を避けて、風のようにすり抜けて行く。
途中、フレイが若い女性二人の顔面を鷲掴むと、勢いそのままに目前のビルへ駆け上がった。
突然の突風に一時騒然とする人間達。だが赤の他人が二人消えた事を知る者も、気に留める者も居らず、辛うじて認識した者がいても、ただの錯覚か記憶違いと思考が解決に至るのが常。
この波乱の追求に関わりたくないと脳が判断する事で、少し経てば頭と心は日常へと戻る。
(ん? これは……)
突如フレイの両手のひらに伝わる異様な感触。それが不吉な予感を生み出した。
辿り着いたビルの屋上へ勢いそのままに女達を中央のコンクリートに沈め、地面が少しヒビが入るほど顔面を捺しつけると一旦退き、後方ジュノーに注意を促す。
「気を付けて! この二人、
心の意志を失くして本能赴くまま生きるこの生物は、《泥濘から生まれた人間の総称、
少し離れた場所から待機するジュノーとフレイを尻目に、女達は仰向けのまま身体中の皮膚の穴から声にならない声で発狂する様子は、不気味さをより一層醸し出す奇行でしかない。
甲高い音の共鳴と同時に、皮膚の穴から噴き出す分泌液によって波立つ衣服は溶け消え、見えた皮膚は緑へ様変わり、怪しげな薄ら笑いは大量の魂が層になる事で不快な音色を奏でた。
重力と言う言葉は完全無視で、ゾンビのように踵だけで起き上がると、皮膚の穴からミミズのような軟体生物が見え隠れする様子は、まるで女の肉体を住居のように公然と扱っている。
このミミズの群集は、通常、無いはずの自我を微弱ながら持っているようで、《核》となる実体、つまり主となる肉体の持ち主である女達の意思は喰われた後と推考する。ならば今現在の難点を上げるとすれば、アイリーン同様、未知のウイルスを抱えている可能性のみだろうか。
「僕が引き付ける!」
率先して行動を起こすフレイ。この状況で誰かが飛び込まなくては、何も始まらない状況を察知しての判断だろう。本物のミミズも戦き轟くような女達の肉体侵蝕は見るも無残で、直視できない散々な姿を見せつけてくるのだから。フレイがフェンスを越えた瞬間、ミミズ達は大皿を嵌めたような伸縮自在な口を開き、大音響のスピーカーを作ると、大量の共鳴を叫んだ。
音の振動から女の身体が小刻みに震え、その振動によって柔いミミズ同士が次々と細胞を混ぜるように体を連結させていく。粘り気ある分泌液が、この一連の作業をより快調に進めた。
緑の半透明なミミズが混合の末、異常なまでの肥大化を展開させると、小回りを利かして容赦なくフレイに絡みつく。それは視覚と呼吸、動作に至るまで全ての自由を奪い、一匹の巨大なミミズが締め上げる頃には宙に浮く動作が加わり、フレイにとって厳しい局面へ突入する。
「ぐきゃあぁああ!」
絡みついた一部のミミズの根元をジュノーによって生成された日本刀で断ち切る事で、耳障りの悪い悲鳴を大袈裟に張り上げるものの、切断された傷口から新たな肉体を誕生させる。
(……そう、無限に増殖するのならこれ以上の応戦は不要ね)
無限に増殖すると言う事は、耐性を組み込み、抗体を作る可能性も秘めていると言う事。
やたらむやみに刺激し続けるのは些か得策ではないだろう。その観念からジュノーは早々に一時退却を選択し、悠長にフェンスの上へ移動する。敵の特性を入念に観察するためだ。
フェンスにヒールをひっかけ、足を組みながら器用に座り、余裕を持ってこの全貌を眺める。
漆黒の身体が淡い月夜に照らされる事で暗闇に同化する事も無く、寧ろ孤高な漆黒が際立ち、目立つ赤眼は美しく妖艶。加えて厳かな雰囲気を漂わせるこの姿こそ、まさに女王の貫録。
ジュノーが第一線を退いた事から、
事実フレイは締め付けられる状態から抜け出せず、いつ窒息死してもおかしくない状況だ。
おかしくないはずなのに、窮地に落とされたフレイが息絶える瞬間が現れる気配は無い。
この奇妙さを身体中へ即通達できない難点を持つ
フレイに絡むミミズの塊が上部から順に緑の色素を失くして、どす黒い黒へ血が染み渡るような速さで変色し始めたのだ。特にフレイの顔周辺から範囲を拡大させ、最終的には干乾びた墨色のものが透けるほどの薄さと軽さを持って、夜風に吹かれてひらひらと宙を舞ったほど。
この唐突な墨色の物体こそ、ほぼ水分で出来たミミズの残余と捉えてまず間違いない。
これはフレイによる
その威力は絶大で、特大の風穴を幾つも作る豪快な攻撃で破裂していく女達の身体は、徐々にバランス感覚を失う。増殖で補う早さより、欠落する速さの方が断然上を行くからだ。
しかし女達はアンバランスな自身の身体に関心を持つ事もなく、怯む感情もまるで他人事のようにすぐ忘れる。どうやらこの生体は、死を恐れないほど痛覚を麻痺させているようだ。
この命を軽んる愚行に対して、フレイは最後の制裁を与えるための切り札を放つ。
顎を外したフレイの口腔内から顔全体へ光が灯った次の瞬間、見えた閃光は一点集中の炎。
これはフレイの血液から無限に生成される着火剤に対して、マッチを擦る行為と似た刺激で舌と喉を強く擦る動作で火種を生み出し、炎を自由自在に操るという人知を超えた能力だ。
豪快に放出される灼熱の砲撃が、情け容赦なく
この結果で目的としていた『罪咎』の任務完了を、完璧にこなしたように思えたが……。
そう判断出来ない理由は、数々の衝撃によって散布した女達のほんの一部の細胞が危機を脱した事で、細かな欠片から蘇生を開始させて細胞を集約し、新たな魂を呼び寄せ、再び肉体を組み立てていくのだ。どうやらこの敵は何処かに核なる再生の源を存在させているようだ。
それは体内か、将又体外か。
核を破壊しなければ、この物体は魂を呼び込み続け、半永久的に再生を繰り返すだろう。
(核らしき物体が見えないあたり、体内ではないみたいね。付近に潜んでいるのは確実だわ)
核は体外と睨んだジュノーは改めて下界に焦点を移す。隠すなら、この人間だらけの空間を使わない手はない。下界を見渡して赤眼を強く滾らせ洗いざらい篩に掛けて、特定に尽力する現在のジュノーの眼の構造は、人体を透けて通す有害性を持たない放射線のような効力を誇っており、その中でも赤眼が見せる世界は赤い血液を通り抜け、異質な緑は反発から効力を反射させて遂行者に知らせる能力を持っている。現状、
(核を体外に隠す事自体、
(いたわ……)
深夜でも人々の入れ代わり激しい大都会で、ジュノーはある男を標的に入れた。明らかに淀んだ黒でその存在を主張しているが、罠であろうとジュノーに回避という文字は存在しない。
フレイが女の顔面を掴みビルを駆け上がったように、目的の男の顔面を左手で掴み、最初のビルへ向かおうとするが、掌に伝わる異様な感触によって、この男がアイリーンである事を確定させた事態により、無害のまま屋上へ到着する事を脳が殊更要求してくる。
しかし想像する以上にアイリーンと言う人物は、誰よりも直情的で執着的であり、執念深い。
直角のビルを駆け上がる瞬間、左眼球を抉り取ろうとするアイリーンの伸びた手をジュノーの左腕に絡め、圧縮させて骨を砕き始めたからだ。アイリーンが常に見据えているのは、ジュノーに死守されているステラの存在、ただ一人。己の欲望に忠実過ぎるアイリーンに対して、ジュノーが回避のために割く時間は無い。しかしジュノーの砕かれた左腕の骨は、機転を利かせた日本刀の生成が功を奏して、再構の相乗効果から骨の完全な再生を果たす事が出来た。
同時にアイリーンの顔面を長い刀で串刺しにした事から、一時全ての動きを停止せざる得ない時間が圧倒的不利だったジュノーを味方につけて、この難所を無事切り抜く事が出来た。
(ステラが熟睡してくれていたのは不幸中の幸いのようね)
常時ジュノーの左眼の視神経から、ステラの精神状況を事細かく脳に知らせる役目と並行して、ジュノーの精神状況も守られているステラにも筒抜けだからだ。今回、ステラの信号は穏やかな波長に変わりない事で、現状、アイリーンの脅威に気が付いていないのは間違いない。
「ジュゥゥウゥ、ノォオォオオォォオ!!!」
手のひらに噛みつくような勢いで喉の奥から叫び出すアイリーンを、刀ごとコンクリートに刺し込む荒業によって、リーチに長ける刀から豪快に滑り落とす衝撃波で地面に叩きつけた。
アイリーン諸共刀を手放すと、地面に刺さった深い痕跡だけを残して、物質としての刀はほんの数秒でその存在を消失させる。問題のアイリーンに至っては、顔面に出来た風穴を
どうやらフレイの助けが来ない今、ステラを手中に収める絶好の機会と捉えているようだ。
事実ジュノーにとってこの状況は非常に不味い。瞳の中でステラを匿っていると言えば安全神話が確立されそうだが、心と体の異常がまざまざと直結する不安定な環境の中に、一人ステラを置く判断は好ましいくない。しかしこの現代では、ジュノーたちが安心して暮らせる環境も場所も存在しない。ただ普通に、何事もなく一日が過ぎる事ほど幸運な日は無いのだから。
(……戦う以外の選択はなさそうね)
ステラ獲得の野望は必然として、あわよくばジュノーの肉体も手中に収めたいと言う過剰な欲望が、アイリーンの至極当然な権利としてジュノーへ無理難題を押し付ける。
事実この悪事を理解しながら目的を展開するならまだ話は分かるが、ジュノーが従って当たり前、使われて喜ぶのが当たり前と、自意識過剰も甚だしい妄想を迷いなく展開するあたり、頭は相当イカれている。当然アイリーンに対する慈悲は塵すら生まれず、この意向を明解な答えと伝えるための短刀を狙い定めて、アイリーンの心臓を突く事でこの強い意志を示す。
それが拒否の表れと理解すると、悲劇のヒロインも驚く低い悲鳴でこの不幸を大いに嘆いた。
そんなアイリーン渾身の絶望感は、激怒へ急変させた事でジュノーの選択を大いに責め立てる攻撃により、改心を強く激しく強要してくるのだから堪ったものではない。
(全くっ……、この漢はッ!)
左手を払う動作だけで爪を鋭く伸ばすと、アイリーンは容赦ない攻撃でジュノーを襲う。
爪の衛生状態を目視で克明に通達する中、アイリーンと
不衛生な爪は金属に匹敵する耐性を持ち、切れ味も頗る良く、ジュノーの刀と対等に張り合えるのだから。単純に卑劣なだけでなく、戦闘技術も著しく高いからこそ、アイリーンの存在は非常に厄介だ。それを証拠にあのジュノーに詰め寄るアイリーンは、まだ左手の爪でしか攻撃を行っていないのだから、この溢れ出る自信と余裕がジュノーを追いつめる。
(
ジュノーの刀と互角に張り合う伸縮自在な爪は、可動域が幅広く、且つ動作は軽やかで無駄がない分、少ない隙を突いては徐々に守りに入るジュノーの体力を丁寧に奪って行く。
拮抗する互いの刃がせめぎ合う局面で、急接近する最中で、核探知のためにアイリーンの体内へ毛髪を潜り込ませるのだが、体内を駆け巡る強力な酸とあまりに多くの未知数な病原菌によって、自立した毛髪はもがき苦しむように深刻な痛覚を宿主へ必死に訴えてくる。
(相変わらず……、恐ろしい…漢ッ、ね!)
ある種、完全無欠の肉体を持つアイリーン。むやみに攻撃しても体力の無駄と悟り、アイリーンが匿う核の隠し場所の特定に専念する。アイリーンと集合体(クラスター)。よく似た構造と性質を持ち、同じ思想まで持つこれ以上ない組み合わせだが、似通う魂の唯一の相違点は、血液の濃度だ。
追い付かない循環は新たな命で誤魔化すため、血中濃度はとにかく異常な数値を記録する。
泥水のような異物が流れる体液では、好調な肉体は維持できない。その特徴から赤眼を滾らせる事で反射速度にも如実に表れ、体内で死守される核の位置を判定する事が可能だからだ。
しかし此度のように普段聡明なジュノーが行動を隠す素振りも見せず、堂々捜索するのは無謀の一言に尽きるが、勘の鋭いアイリーンに小細工は不要。何よりアイリーンはジュノーの特性から弱点に至るまでメスを入れた後であり、手の内は完全に明かされた状態なのだから。
(核はッ……、核は、何処? ッ一体……、何処?)
いつも冷静なジュノーもこの状況が後押ししてか、酷く焦燥に駆られる。
それもその筈、核らしき物体はアイリーンの体内から何一つ発見に至らなかったのだから。
「じゅゅゆゆうぅうう、のぉおぉおおぉぉお?」
それは悠長な物言いで、まるで馬鹿にしたように頭を傾けて。全てお見通しとでも言いたげな表情で、あのジュノーを貶めた優越感から、アイリーンの脳は過剰に刺激され続けている。
たっぷり高揚感に浸った後、ジュノーに下す最後の〈判決〉。希望を捨てず、最善の選択を巡らす事だけに集中するジュノーに襲い掛かるのは、アイリーンによる〈制裁〉。
防御に徹する他ないジュノーが、毛髪を再び忍ばせささやかな抵抗を行ったのはアイリーンの喉元。しかしあまりに非力すぎて、ダメージは何一つ与える事は出来ていない。
だが結果この反撃は功を奏し、想像もしなかった相乗効果でアイリーンを黙らせる事となる。
《ドォン! ……ドォン!》
低い銃声が間隔をあけて二発、夜空に響いた。それはジュノーの赤眼に衝撃的な瞬間と変化を焼き付ける事となる。唐突にアイリーンが尋常でないほど藻掻き苦しみ出したのだ。
まるで劇物を仕込まれたように泡を噴いて痙攣まで起こす事態に、すぐさま脳の中枢を爪で貫通させて肉体から逃げる様に抜け出すアイリーン。この過程の中、本来の持ち主へ強制返還された名も知らぬ魂は、全身が煮え滾る感覚を身体の隅々で体感しながら、感情が心に行き着く前に脳が燃え尽き、身体が燃え尽き、人の形を失くして灰となってこの広い夜空を舞う。
「貴方……」
言葉こそ冷静沈着を装ってもジュノーの明らかな殺気は隠しきれず、湧き出る軽蔑心も溢れており、窮地を救ったはずの相手を睨むまま視界に入れて、初めて互いの目線を合わせた……。
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