第17話

じゅるじゅるとはしたなく水音が響く中、女が呼吸の隙間から唸り声を上げる。



「んぐぅぅう"う"う"ーーーーー!!!!」



スライムが根元から突起全体をきつく縛るようにまとわりつき、ぎゅるぎゅると高速で回転しながら吸引していく。



そこばかりを強く責め立てられ、痛みと快感がせめぎ合う。



次第に快感が勝り始めると、女は執拗に与えられる快楽に溺れ始めた。



「ふふっ腰が動いちゃってますよ?卑しいなあ。」



そこを自ら擦り付けるようにスライムの動きに合わせ、「もっとぐちゃぐちゃにして欲しい」と頭に羞恥の言葉を何度も巡らせた。



そう巡らせることでさらに快楽へとかっていくように。




そしてついに女は絶頂を迎える────



────はずだったが、それは寸手のところで絶たれた。



「ッッ─────!」



突起部分を責めていたスライムが瞬時に背中へと回り、青年も締めていた首をぱっと離す。



刺激が一斉に絶たれ、直ぐそこにある希望が遠いていくと女の目から涙が溢れ出す。



天井を見ていた女が青年の顔を見ると、懇願するように潤んだ目で訴えた。



それに返すように、青年が女の顎を指で支える。



「・・・・可愛い。実にあなたは可愛い人だ。」


「んん"っっ」


「その希望から絶望に満ちた表情が男の欲望を掻き乱すんですよ。


いけない人だ。」



青年が喉の奥まで詰められていた布を全て取り出し、それに合わせて女が床に向かってえづき始める。



ようやく口から酸素を取り込むことが出来たのに女のその表情に安堵は一切ない。

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