第8話

「ああぁッッ」



女が進入を許すまいと強く足を閉じた。



男が反対の手で腰につけていた短い方のサーベルを取る。



鞘に入れられたそのサーベルをスーツ越しにきつく閉じる女の股の間に無理矢理押し入れた。



「ふはあぁッぁっ・・・」



「おら、ちゃんと開いとけよ。」



男がわざとらしくサーベルを少し上に持ち上げた。



「んふぅ"っ」



女の足が爪先立ちになるのを確認すると、男は堪らないと言った表情で吐息を漏らす。



はあ



先程流したニ本の指先を女の身体から外すと、唇を噛む女の口に無理矢理ねじ込んだ。



「ん"む"っ」



口腔内をニ本の指でかき回し、舌を捕らえると男が言った。



「お前今、舌噛もうとしたろ?」



「え"あ"っ」



「あ?よく聞こえねーよ。」



男がその舌を指で挟み、股の間のサーベルを前後に動かす。



「おらおら!しっかりしゃべらねぇと分かんねぇだろ?」



「ん"ん"ふ"ん"」



女が声にならない声を漏らす。



男がもう限界という笑みを浮かべると指で挟んだ舌に一気に吸い付いた。



ぢゅぅ



「んぶッ」



男が舌に牙を立てるとその真ん中あたりに小さく噛みついた。



ガリッ



「ッッ"」



甘美な血の香りが一気に放たれる。



男がその舌から流れる血を優しく舐め取っていくと女から甘い声が漏れた。



「ふぁッ」



サーベルは足元に落とされ、男は女の頬に両手を添えると舌を絡ませながら目隠しをゆっくり外していった。



先程までの男の態度から一変した様子に女はその瞳を潤ませていた。

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