第6話
「はっ、すごい即効性。
まあお前用に強めに作ってあるしな。
良かったなあ特別扱いしてもらえて。」
今度は男が反対側の女の足の付け根から太腿へと掌でさすると、女は全身を震わせ背中を反らせた。
「んふぅっ・・・・ぁ・・・・」
手首に掛かる鎖がカシャリと音を立て女の羞恥をさらに掻き立てた。
男の喉元が上下に動くと、大きく息を吸いその香りを嗅ぎとる。
「はぁ・・・やっぱお前の血の匂いはそそる・・・・」
「っ・・・」
女の両足のブーツを脱がせると、男はそれを女の後ろの壁際に置いた。
注射器を打たれるまで余裕の振る舞いだった女は、今後ろにいる見えない男の姿に震えが止まらなかった。
そんな不安を余所に、男が後ろから女の両脇から腰までを手で撫で下ろす。
「っんあぁ・・・・」
男は女の反応を愉しむように上下に撫で上げ、少しずつ下へ下へとその手を這わせていく。
「ふぅ・・んっ・んんっ・・・あっ」
そして後ろから女の耳に吐息をかけ囁いた。
「やべ・・・あの強敵が俺の前で感じてやがる・・・・」
「・・っっ・・・」
その男の手つきがスーツに隠れた女の白い肌を徐々に染め上げていく。
女は悟られまいと必死に身体を縮こませるが、両手首の鎖がそれを許さない。
今度はその手を女の身体の前に持ってくると、胸の周りを円を描くように指で
女は先程言われた男の言葉に抵抗するように声を押し殺した。
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