第116話

これは一体何プレイなのかしら。


幼女系ギャルゲーイベントの一種かしら。



脱衣所で水着に着替える私に、浴室から宗平が五月蝿い声を響かせてきた。



「オルカ!1人で着替えれるか?!!」


「着替えれましゅよ!!」


「水着大きすぎない?!それとも逆に小さいか?!」


「ちょっとうるしゃい!!黙ってて!!」


「分かった、黙る!!」



完全に年頃の娘とパパだ。


そして脱衣所の外からは四竃の声が聞こえてきた。



「ルカちゃん、キモいことされたら直ぐに大声上げるんすよ?!」


「あい・・・。」



キモいことされたらって、宗平は最初から充分にキモいから。



肩紐を腕に掛けるとサイズはぴったりだった。


ほらね、サイズぴったりを選んでくる宗平はキモさを増す一方だ。


でもスカートのヒラヒラ部分が二段になっていてお尻がちゃんと隠れるようになっている。


恐る恐る浴室に入ると、宗平が湯船に浸かりながらなんとも嬉しそうな顔で私を見てきた。



「・・・オルカと2人で入れるなんて幸せだ。」



宗平が私に優しい笑顔を向ける。


いつもの悪魔の笑顔とは違う笑顔を向けられ、ちょっとドキッとしてしまった。

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