第102話
それからは幾度となく夜の恐怖が私を襲った。
泣かないために寝ようと思っても眠れない。
夢に見ては起き、夢に見ては起き、
眠れないからまた泣き続ける。
そして皆や瞳子さんが病室に来た時には
頑張って笑顔を作った。
慣れない笑顔を。
そんな私の様子に、瞳子さんは皆に頭を下げた。
『もう織果からは手を引いて欲しい』と。
当然不良の総長なんかをやっているから招いた事態だ。
『二度と関わらないで欲しい』と皆に頼んだ。
でも私は皆と関わることを強く望んだ。
たかが集団リンチで皆との縁が失くなるのは嫌だ、
むしろ皆と関っていないと私はどうにかなりそうだと瞳子さんに訴えた。
最初は反対していた瞳子さんだったが、
ある日手の平を返したように今まで通り皆と関わることを許してくれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます