第49話

私も負けじと何度かハン君に電話を掛けてみた。


どんな意地の張り合いだろう。


まあ私も暇だから仕方無い。



30回ほど掛けてみたけどハン君は電話に出なかった。


これ247回掛けるってけっこう根気がいると思う。


ハン君はなかなか根性のある青年なのかもしれない。


さすがヴァンパイアだ!



諦め掛けてスマホを机に置こうとしたその時、スマホのバイブが鳴った。


画面を見ると瞳子さんからだ。



「もしもし」


『ああ、おはよう。起きてた?』


「さっき起きたとこでしゅ。」



瞳子さんは私の本当の母親なんじゃないかってくらい優しい。


私が起きないようこうやって時間を見計らって掛けてきてくれるのだから。


まあ電源切れてたんだけど。

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