第48話

その247件の人物は


ハン・シアン。



画面に表示された名前に思わず笑みが溢れた。



昨日の朝から今日の朝4時までの履歴が残っている。



国の文化の違いというのは面白い。


きっと彼の国では沢山着信履歴を残す習慣があるのだろう。



・・・なんて・・


やはりこの時の私は完全にイカれている。



今日は一限から授業だろうか?


ハン君は昨日授業に行かなかった私を相当心配して掛けて来てくれたのかもしれない。


・・・電話は少し緊張するが掛け直してみようか。



私が「狂喜の血」を持つミステリーな存在だと知っているハン君なら、今の小さくなった状況を理解してくれるかもしれない。


なんせハン君は天然系のほんわか韓国男子だ。


今の私を見たら何て言うだろうか??


ちょっとその反応を見てみたい気もする。



でもこの時私は、

瞳子さんからのライン2件と宗平からのライン28件が入っていることに気付かなかった。



初めて出来た大学の友達がこんなにも私のことを気に掛けてくれているということに、どうしようもなく嬉しさを感じてしまったから。

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