第45話

三潴が笑いながら私を後ろからそっと持ち上げて言った。



「こんなに表情豊かな織果ちゃん食べちゃいたいわー。」



脇に手を入れられ再び三潴の膝に乗せられると、後ろから頬に三潴の唇が触れた。


また恥ずかしくなって顔が熱くなった。


その様子に里桜も何故だか頬を染めている。



「・・・お前も二越もよくもまあそんな恥ずかしいこと言えるよな?!見た目はチビでも中身は織果だぞ?!


大体お前は――――」



里桜の声が徐々に遠くなっていく。


眠い。今日はもう疲れた。


明日になったら20歳の私に戻っているかもしれない。


そしたら私は今日みたいに感情を表に出せる20歳になっているのだろうか?

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