第20話
「うわあ・・・織果ちゃん・・・wプッ。
ほんとのお人形さんみたい!!(笑)」
「や、やっぱり天使だ!!!!///」
フリフリビラビラ、ラベンダー色のエプロン付ロリータ服に着替えた私に三潴はちょっと笑いながら、宗平は本気のトーンで声を上げた。
やっぱり今の宗平はちょっと怖い。
まだ三潴のように馬鹿にされる方がいい気がする。
宗平には前からギュッと抱き締められ、三潴には後ろからピラッとスカートを捲られた。
宗平が華麗なパンチを三潴にお見舞いする。
「い、いや、ちょっと中の構造確かめたかっただけじゃん!さすがの俺でもチビッ子に欲情はしないって!
まあやろうと思えばやれるけど。」
その三潴の小さな呟きに、うつ伏せになっていた里桜が三潴を後ろ足で足払いした。
「それより髪型どうしようか?・・・やっぱり三つ編み?編み込み??」
宗平に抱っこされたまま、まじまじと顔を見つめられる。
ヴァンパイアは美形が多いけれど、宗平はその中でもさらに美しい方だと思う。
きっと私はそんな美しい顔に見つめられてドキドキすべきなんだろうけれど、
宗平の息がハアハアいっているのを見るとどうしても恐怖のドキドキが上回ってしまう。
「織果ちゃんせっかくだからおじちゃんとオソロの髪にしない~??同じ黒髪だし♡」
三潴は黒髪の長髪でいつもハーフアップにしている。
男の癖に女みたいな髪型!と思いつつも意外とこの赤目の男には似合っていたりする。
というか自分の髪型なんて何でもいい。普段私はチリチリの天然パーマで下ろしっぱなしが多い。
宗平がおもむろにヘッドドレスとかつけてくるけれど、ほんと
犬が服を着せられる気持ちがちょっと分かった気がする。
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