第15話
電子レンジにパスタを入れると、「このボタンを押してみ?」と私に"あたため"のボタンを押すよう勧めた。
別に押したかったわけじゃないが、まあそこまで言うなら押してやろうじゃないの。
ピッ!
と赤い"あたため"ボタンを押すと、里桜が私を見て笑い掛けた。
ぽっと胸が熱くなる。
私は里桜の優しい笑顔が大好きだ。
いや、今のは違う。語弊を招く言い方だった。
なんというか母の温かさを感じる笑みなのだ。
私も同じように返せばいいのに、抱っこされたままのせいか恥ずかしくて思わずそっぽを向いた。
でも里桜は私が寂しくならないようにしてくれているのか、ずっと抱っこをしてくれている。
里桜の胸元のシャツを掴みすぎてちょっとシワになっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます