第5話

「オルカ・・・・?」


「あい。」



宗平はイライラして幼女でも殴ってくるかもしれない・・・・。



でも私はちっちゃくたって無敵・・・・


無敵のはず!


大丈夫!!


万が一殴り掛かって来ても殴り返す!!



宗平が私に手を伸ばす。


私は触られるよりも先に、バッと走り出すと、宗平の脛目掛けて殴り掛かった!!



「っえいっっ!!!!」



ぽすっ



・・・・・・あれ、


手応てごたえぽすって・・・・・



恐る恐る上を見上げると、宗平の顔が闇に覆われている!



き、きけん、これは危険!!


えまーじぇんしー

えまーじぇんしー



近付いてくる大きな手に私はきゅっと目をつむった。



ふわっと自分が持ち上げられるのがわかり、ちょっと怖くて両手できゅっと宗平のシャツを握り締めた。



「な、なんだ


この可愛さはっっ!!///」



抱っこされた状態で強くギュウッと宗平に抱き締められた私は、予想外の事態に慌てふためく。



私は全力で宗平の両腕を振り払おうとしてるのに、がっちりほーるどされた形でぴくりともしない!!



し、信じられない!!


たった1日で力を失っちゃうなんて!!!!



私は全く泣くつもりはなかったのに力を入れた反動で涙がぽろぽろ出始めた。


自分の意思と関係なく次々と涙が出てくる。



「うっううー・・・・・」



「はっ!!


ど、どうしたオルカ!!!!


なんだ?お腹が空いたのか??!


それともトイレか?!!」




「うっうぅ、私は猫じゃありましぇん~・・・」

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